暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
IFエンド 「高町なのは」
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にヴィヴィオにパパ呼びは認めてない。ショウくんが言ったように面倒事が起きるかもしれないけど、起きたら起きたで対応すればいいだけだと思う。仮にそういうことでインタビューとかされたら堂々とショウくんが私の彼氏で将来を約束してる人だって言ってやるんだから。

「ヴィヴィオが頑固なのは私が原因じゃなくて私とショウくんが原因なんです」
「はいはい、分かったからさっさと食べてくれ」

 むむむ……いつもの対応ではあるけどもう少し愛想良くしてくれたっていいと思う。ヴィヴィオの今後に関してはふたりで話し合っていくことだろうし、子育てだって夫婦できちんと話し合ってしていくべきなんだから。
 ……って私のバカ、夫婦なんてまだ気が早いよ!?
 そりゃ結婚の約束はしてるよ。でもまだお互い仕事が忙しいわけだし、親への挨拶も済ませてない。まあこっちの方は昔から付き合いがあるし、お母さんなんてショウくんに翠屋を継いでほしいとか言ってた気がするからすんなり良い返事をもらえそうだけど。
 ショウくんの方は……レーネさんだったらあっさりと結婚を認めてくれそうな気がする。リンディさんに孫は良いとか聞かされて自分も早く孫が……とか言ってるらしいし、ショウくんが決めた相手なら文句言わなそうだから。
 こう考えるとすぐにでも結婚できそうな気がする。けど……個人的にもう少し恋人としての時間を楽しみたいと思ったりもするわけで。もちろんショウくんの奥さんっていう関係も素敵だし早くなりたいなって思うよ。でも一度そうなったらもうそのままになるわけだから……
 そんなことを考えながらも私は食事を進め、食べ終わるとピクニックに必要なものをまとめ始める。言っておくけど、別に洗い物をしたくなかったわけじゃないからね。ショウくんがするって言ったから任せただけで……いつか必ずショウくんよりも料理だってお菓子作りだって上手くなるんだから。女の子として、恋人として、将来のお嫁さんとしてショウくんに作ってあげたいし!

「なのはママ、パパ、早く早く〜!」
「ヴィヴィオ、そんなに慌てなくてもちゃんと行くから」
「なのは、忘れ物はないか? まあ弁当さえあればどうにかなるけど」
「ちゃんとマットや水筒だって準備してます。もう、子供扱いするのはヴィヴィオだけにしてよね」

 私はもう周囲からは大人として扱われる年代だし、何よりヴィヴィオのお母さんなんだから。私のお母さんとかから子供扱いされるならまだしも、同年代から子供扱いされてたら立つ瀬がないよ。

「むぅ……ヴィヴィオだって子供扱いされたくないもん」
「何言ってるの、ヴィヴィオはまだ子供でしょ。それに子供扱いされないとショウくんの娘にならないよ」
「うー……なら別に娘じゃなくていい。ヴィヴィオ、パパのお嫁さんになる」

 ……こ、この子は
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