IFエンド 「高町なのは」
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式にヴィヴィオのパパになったわけじゃない。
だからかな……こういう反応されると母親である私よりもショウくんの方を好きな感じがしてもやもやするんだよね。
とはいえ、私ももう子供じゃないので何でもかんでも感情を表に出したりはしない。ヴィヴィオと一緒に顔を洗いに行って目を覚ますと、部屋に戻って出かける準備を済ませる。
これは余談になるけど、私は普段の私服よりもオシャレなものを選んだ。ヴィヴィオにとってはお出かけかもしれないけど、私にとってはショウくんとのデートでもある。手を抜くのは何か嫌だし、女の子なら誰だって彼氏から可愛いと言ってほしいよね。
「ショウくんお待たせ。ヴィヴィオ、ショウくんに挨拶」
「パパ、おはよう」
「あぁおはよう……朝食も軽めに作ってるから食べていいぞ。というか、片づけ終わらせて出かけたいから食べろ」
ショウくんはそう言うと調理に使った道具を片づけ始める。
お弁当だけでなく朝ご飯も作ってくれたのは嬉しいことだし感謝すべきことなんだろうけど、もう少しこっちを見ながら言ってくれてもいいんじゃないかな。私はショウくんのこ、恋人なんだし……ヴィヴィオだって将来的に娘になる子なんだから。
ただそんな風に思うのは私だけのようでヴィヴィオはパパのご飯などと言いながら普段座っている椅子に腰を下ろす。
「いただきま〜す……おいしい!」
「ヴィヴィオ、あんまりはしゃぐとこぼすよ。それとよく噛んで食べないとダメだからね」
「はーい」
「なのはもさっさと食べろよ。あと……ヴィヴィオに言ったからには自分もちゃんと守れよ」
「言われなくても分かってます!」
もう、前々から分かってたことだけど本当ショウくんって意地悪だよね。別に言わなくてもいいじゃん……まったく言ってくれなくなるのも寂しいというか、他の子にしてたらやきもち焼きそうだけど。
ショウくんのことが好きだと自覚した日から分かったことだけど、私は自分で思っていた以上に独占欲が強いらしい。なのではやてちゃんやシュテルみたいに距離感を考えずにショウくんと接しているのも見ると非常にイライラする。というか、ショウくんもショウくんだよね。私が居るんだからもっとビシッと言ってほしい……
「……なあなのは、何でお前そんなに睨んでるんだ? 今日は何もした覚えないんだが」
「別に睨んでなんかないよ。ただ……ショウくんに対して思うことはあるだけで。私より料理もお菓子も作れて良いなぁとか……」
「それはお前が子供の頃にやってなかったからだろ。俺が悪いように言うな……まあ暇な時にでも教えてやるよ」
普段と変わらない口調で言われたことではあるけど、私は凄まじい勢いで脳内シミュレーションを始める。
ショウくんが教えてくれる……それってふたりでキッチンに立つって
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