IFエンド 「高町なのは」
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るなよ、ちゃんと報酬は前払いでもらってるから」
「え……私、何かあげたりしたっけ?」
「いや何ももらってはない。ただお前とヴィヴィオの可愛い寝顔を見てただけ」
…………ななな何言ってるのバカ!?
か、可愛いって言ってもらえるのは嬉しいけど、そういう風にさらりと言われるのはこちらの心の準備が出来ていないのでよろしくないと言いますか。そもそも、寝顔をずっと見られていたと思うととても恥ずかしくなるわけで。でも可愛いと思ってもらえたのは……
「なのは」
「――は、はい!?」
「今日は予定通り出かけるんだろ? さっさと着替えてヴィヴィオを起こしてくれるとこちらとしても助かるんだが」
「…………もうちょっと早く言ってよ!」
ショウくんのバカ! と言わんばかりに私はリビングの扉を閉める。
寝起きで寝癖が付いているかもしれないパジャマ姿を見られたかと思うと非常に恥ずかしい。どうして私は朝からここまで恥ずかしい思いをしなければならないんだろう……私が寝坊したからですね。うん、私が悪い。
で、でも……もっと恥ずかしい思いは経験したことあるし。
ショウくんと私は恋人同士……今はまだ籍は入れてないけど将来的にヴィヴィオのパパになってくれると約束してくれているわけで。だからその……ハグとかキスとか…………それ以上のことも経験したんだから。
あの夜のことを思い出すと今でも顔が熱くなってしまう。それと同時に幸せも感じるし、ここ最近会っていなかったことを考えると今日の夜また……と期待しちゃう自分も居る。
わ、私別にエッチな子じゃないからね。大好きな人とそういうことがしたいって思うのは普通のことだろうし。お母さんとかからもヴィヴィオの弟か妹を見たいって言われたりしてるんだから。……仕事のスケジュールがまだ安定しなかったりするから全力全開で子作りはまだしてないんだけど。
「……って、こんなこと考えてる場合じゃない。さっさと着替えてヴィヴィオも準備させなちゃ」
気持ちをどうにか切り替えつつ私は寝室へと足を運び、すやすやと寝息と立てていたヴィヴィオを軽く揺すった。
まだ寝ていたいと言いたげな声を漏らすヴィヴィオを見て可愛いと思ってしまうのは母親としては当然だと思う。寝顔をずっと見ていたいという想いもあるけど、ショウくんとのピクニックのためにも心を鬼にして起こすことにした。
「ヴィヴィオ……ヴィヴィオ、起きて」
「う〜ん……なのはママ?」
「眠たいのは分かるけど頑張って起きよ。今日はショウくんとお出かけするんだから」
「――パパ!」
一瞬で上体を起こしたヴィヴィオの顔に眠気はすでにない。
ヴィヴィオがショウくんのことをパパとして慕っているのは知っているし、大好きなのも分かってるけど……まだショウくんは正
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