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黄金バット 第十二話 黒バット、仙台での死闘
第三章
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「一気に倒すぞ」
「移動の用意は出来ていますし」
「出て来れば、ですね」
「即座に集結して」
「黒バットを倒しますか」
「そうする」
 隊長は真剣なお顔でした、そしていよいよでした。
 十二時が近付きました、その十二時になるとです。 
 自衛官の人達は一斉に身構えました、その瞬間です。
「フフフフフフフフフフフフフフ!」
「この笑い声は!」
「間違いない!」
「黒バットだ!」
「黒バットが出て来たぞ!」
 自衛官の人達はその笑い声に反応しました、それはまさに黒バットの笑い声でした。その笑い声が聞こえてきたのは。
「市役所だ!」
「仙台市役所だ!」
「あそこだ!」
「あそこにいるぞ!」 
 市役所の周りにも自衛官の人達がいます、その人達が市役所の前の上空に立っている黒バットを見付けました。 
 黒バットはそこに仁王立ちしていました、市長さんもその黒バットを見ました。
「ここに来たか、黒バット」
「市長、ここは危険です」
「黒バットが攻撃してきます」
「この市役所を攻撃してくることが考えられます」
「ですから避難を」
「いや、私はここに残るよ」
 市長さんは役所の人達にこう答えました、黒バットを見据えながら。
「自衛隊の人達が黒バットを倒す、そして市長の私が街のピンチに逃げてはいけない」
「だからですか」
「ここに残られますか」
「そうされるのですか」
「市長は」
「そう、私は残る」
 絶対にというのだ。
「絶対にだ」
「だからですか」
「ここは、ですか」
「ここに留まられ」
「逃げないですか」
「そう、絶対に」 
 こう言ってです、市長さんは市役所に留まるのでした。そして市役所の前に黒バットが出て来たと知ってです。
 自衛隊の人達はトラックやジープ、ヘリで大急ぎで市役所に急行します、もう全速力です。
「急げ!」
「早く市役所に行くんだ!」
「黒バットはそこにいるぞ!」
「市役所にいる部隊の応援に向かえ!」
「そして黒バットを倒せ!」
「何としても!」
「間に合わせろ!」
 間に合ってそして黒バットを退治しようというのです、ですが。 
 黒バットはそれよりも前にマントを翻し市役所にステッキを向けました、そのうえで。
 市役所に対してあの怪光線を出そうとします、市長さんはその黒バットを見て言いました。
「来るなら来い、黒バット」
 こう言うのでした。
「私は逃げも隠れもしない、仙台市を護るぞ」
「はい、我々もです」
「その為にここにいます」
「例え黒バットが何をしようとも」
「護り抜きます」
「そう、何かを護ろうとするその心」 
 それこそがまさにというのです。
「それが街を、街の皆を護るんだ」
「そうですね、その心で」
「黒バットが何を
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