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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic16公開意見陳述会に向けて〜We’re all set〜
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たと思う。
そんな新生デバイスをケースの中へと移して、みんなの待つ海上シミュレータへと持って行くためにメンテナンスルームを出ると、「ルシル君・・・」が居た。特務調査官として働くことになったルシル君は、残念ながら六課の一員として戦闘に参加することは出来ない。だけど・・・
「すずか、君に頼みがある」
ルシル君は普段通りの口調でそう言って、私に左手を差し出した。手の平に乗っているのは1個の指環。待機モードの“エヴェストルム・アルタ”だ。“エヴェストルム”からルシル君の顔へと視線を戻して、「何をすれば良いかな?」そう訊ねる。
「メンテナンスをお願いしたいんだ。対レーゼフェア戦に向けて」
「っ! レーゼフェアさん・・・」
10年も前に知り合った、ケーキ大好きなお姉さん。でもその正体が、ルシル君のご家族を殺した人型の兵器だったって知った時のショックは今でも忘れない。
「やっぱり・・・出て来ると思う?」
「おそらく、としか言えないけどな。正直、特務調査官である俺が戦場に出ることは許されない。しかしアイツが出て来たらルールを破ってでも戦うしかない。そのために万全を期す。頼めるだろうか・・・?」
私はルシル君の手の平から“エヴェストルム”を取って、「もちろん♪」笑顔で応える。ルシル君も「ありがとう」微笑みを返してくれた。ルシル君と一緒にエントランスロビーのところまで行って、私は外へ、ルシル君はオフィスへ向かう・・・その前に・・・。
「ルシル君」
「ん?」
「左目の視力と固有スキル、取り戻せると良いね・・・」
レーゼフェアさんに奪われたと思われるルシル君の大切なもの。レーゼフェアさんを救う、つまり斃せばルシル君の左目の視力も複製スキルも取り戻せるはず。ルシル君は私に振り向いて「もちろん、取り戻すさ」自信ありげにニッと笑って、私に小さく手を振ってくれた。私も手を振り返してから外に出て、海上シミュレータへ向かった。
「なのはママ〜、フェイトママ〜!」
着いたところで、アレクサンドロスから降りたばかりのヴィヴィオが、なのはちゃんとフェイトちゃんの元へと駆け寄ってく後ろ姿を見た。
「走ると危ないよ〜」
「転ばないように気を付けてね〜」
なのはちゃんとフェイトちゃんから注意を受けていながらも「うん! ・・・ぅあ!?」残念ながらヴィヴィオは派手に転んじゃった。私とフェイトちゃんと、アレクサンドロスの側に居たフォルセティが「ヴィヴィオ!」に駆け寄ろうとしたんだけど・・・
「待って、フェイトちゃん、すずかちゃん、フォルセティ!」
なのはちゃんに制止させられたから、私たちはその場にピタッと止まる。
「大丈夫。草がクッションになったし、綺麗な転び方だったから、怪我はしてないよ。
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