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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic16公開意見陳述会に向けて〜We’re all set〜
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るわね。ルシルにその気がないんだし。
「というか、あたしなんかよりヴァイスにお似合いな恋人候補が居るわよ♪」
「え?」
「そうなんですか!?」
「ええ。しかもヴァイスとその娘は結構いい雰囲気なのよ。話も合うみたいだし、恋人関係になるならそっちの娘との方が良いと思うわ」
嘘は言ってないわよ。六課の女性隊員の中にはヴァイスとものすごい親しい娘が居る。けどヴァイスは「そんな娘、居たっけか?」腕を組んで唸る始末。それだけであの娘を女の子として見ていないことが理解できた。
「本当ですか!? ちょっとお兄ちゃん! そんな人が居るならちゃんと言ってよ、もぉ。お父さんとお母さんも、早く孫が見たいって言ってるんだし」
「ラグナに何を言ってんだ、あの親父とお袋は!」
うがーっと頭を両手で掻き毟るヴァイスにはちょこっと同情。ラグナがあたしに向いて「そのご相手は一体・・・?」ヴァイスの彼女候補が誰なのか訊いてきた。
「ロングアーチ03・・・」
「03・・・? ん!? まさか・・・!」
「アルト・クラエッタよ!」
バシッとその名前を教えた。ラグナは「そうか、アルトさんが居た・・・!」目からうろこという感じで納得したようだけど、「いやいやいや! ねえっすよ!」ヴァイスは即拒否ってきた。
「お兄ちゃん! アルトさんとすっごく仲が良いじゃない! 彼女になってもらおうよ!」
「ねえよ! 確かにアイツとは話が合うし面白ぇし、一緒に居て気を使うこともねぇから楽だぜ? でもよ、そこに恋愛感情なんてねぇよマジで。アルトは俺にとっちゃ後輩以外の何者でもねぇよ」
あたしとラグナは顔を見合わせて「ハッ」ヴァイスを鼻で笑った、解ってない、判ってないわね、ヴァイス。そういうのが大事なのよ、恋愛にはね。アルトだってヴァイスと同じようなことを思ってるかもしれないし、あとはキッカケさえがあればコロコロ恋に落ちてゆくわよ。
「ラグナ。ファイトよ?」
「はいっ♪」
「勘弁してくださいよ・・・」
ガックリうなだれるヴァイス。でもアルトは本当に良い娘だから、彼女を見る目をちょこっと変えちゃえばきっと、女の子として好きになっちゃうこと間違いなし。
「あ、そうだ、お兄ちゃん、アリサさん。ここの部隊にはルシルさんが居るって聞いたんだけど・・・」
ラグナが話題を変えて、ルシルが六課に居るかどうか確認してきたから、「ルシルなら確かに居るぜ」ヴァイスが答えた。5〜6年前くらいは、ヴァイスもルシルのことをセインテスト査察官って呼んでたけど、ルシルから訂正を食らって今では友達として、ルシル呼び、だ。
「本当!?」
「どうしたの? ルシルに何か用?」
「あ、はい。近くに居らっしゃるのなら、お礼をして
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