マブラヴ
1502話
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でもコスト的な問題というのは存在していた。
そう考えれば、新型機がそこまで量産されないというのは、ある意味当然だったのだろう。
そんな風に考えている間にも、映像モニタの中では激しい戦いが続いていた。
ビームマシンガンとでも呼ぶべきビームの嵐の前に、最初に対抗しきれなくなったのはVG。
自分に向かってたビーム弾を回避しきれず、機体の右手に命中判定があった。
それだけなら、何とでもなっただろう。
だが、敵は2機だけではない。他にも2機のザク、ザクウォーリアとザクファントムの姿があった。
その2機から放たれる攻撃は、次々にVGの機体を襲い……ビーム弾だという事もあり、ペイントを周囲に付着させるような真似はしなかったが、代わりにビームが命中したのに建物が破壊されないという奇妙な攻撃が映像モニタには映し出されていた。
正直なところ、分かってはいるけどどうしても奇妙な光景にしか見えない。
そんな奇妙な光景の中……必然的に2機のMS、グフとザクから攻撃を受けていたVGの機体はやがてそれを捌ききれなくなり、撃破判定を受けた。
ステラの機体は、もう1機のザク……ザクファントムによって牽制されており、VGの救助には向かえない。
連続して放たれるビーム弾は、威力そのものはそれ程大きい訳ではないが、それでも一撃の威力として考えれば防御力に難のある戦術機をどうにか出来るだけの威力はあったのだから。
そうなってしまえば、ステラも建物を盾にして防ぐしかない。
……これが模擬戦だからこそ可能な事だよな。
もしこれが実戦であれば、間違いなく建物はビーム弾によって破壊されてたのだから。
そう考えれば、この戦いその物は模擬戦の為の模擬戦という事になるのだろう。
まぁ、今はそれでもいい。
いずれこのマブラヴ世界でもビーム兵器が一般的になれば、その辺の環境は整っていくのだろうし。
そうして最終的にはグフとザク2機により、ステラとVGの機体は撃破判定を受ける事になる。
インパルスを何とか抑えていたブリッジスとタリサだったが、ただでさえ2機掛かりでも押され気味だった相手に、グフとザクの2機が戦闘に参加すれば対処出来る筈もなく……やがて防戦一方になり、そのまま撃破されるのだった。
「結局ミネルバ隊を1機も落とす事は出来なかったが」
『元々の性能が違うとはいえ、少し情けないな』
スレイのキツイ言葉が通信で聞こえてくる。
だが、その言葉程に顔は怒っているようには見えない。
元々戦術機とMSでは、性能が大きく違いすぎるのだから、仕方がないんだろうが。
「とにかく、これでブルーフラッグの戦いは全て終わった。ここからは、俺達の出番だぞ。準備はいいな?」
『勿論だ。……ただ、ファブニールを出すのは少し大人げない
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