第112話 主人公達は時間稼ぎされるようです
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に久秀は私達三人を相手にしている。
それは、四人全員の力を封じているこの空間だから成立している。
「まさか、俺が二人を好きにさせる様な事を許容するとでも思うか?」
「そんな事は理解しているがね。私の世界に入ってしまった以上、如何な君と言えども、
力の根源を断たれてしまっては―――」
ビシッ!!
「もう良い、お前は十分戦った。」
見事なフラグを立てた瞬間、シュウが空間を握り潰した。
魔力でも気でも神力でもない力――"創造力"がシュウの力の源。
前者を変質させただけだと思い込むのも無理ないわね。持った者しか理解できない、
持った者しか対抗出来ないのが"創造力"。
「馬鹿な……この空間ではどんな力も使えない!自力では破壊も出来ない筈。
何をしたのかね?」
「自分で言ったろ?『魔力や気、神力までもが封じられる』と。俺の力がノワールと
契約した物だから、力の根源が神力と勘違いしたのが運の尽きだ。」
「く……!」
咄嗟に斬りかかる久秀だけれど、『天我縛鎖』を握ったままの片手のシュウに完全に
防ぎ切られる。"現影"の本領らしい、複数の刀を縦横無尽に配しても届かない。
そして、世界が鏡を割るような音を立てて崩れ去る。
ガシャァアアア―――ン
「風m「『罅ぜよ』、『祓え』!」
固有結界が解かれた瞬間、主の命を聞く前に現れた風魔の半身を吹き飛ばして、
久秀の生成した爆発をも慣れた連携で消し去った。
「見事だった、我が旧友よ。さっさと地獄に帰って養生しな。」
ザンッ
抵抗させる間も無く、次元ごと久秀を斬り捨てて地獄に送り返した。
やれやれ、ずっと座っていたから体が固まってしまったけれど・・・これでようやく。
「私達の出番ね!」
ドンッ!!
「ああ、待ちくたびれたな!」
Side out
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
瞬間、魔法世界全体を覆う魔力が、解き放たれた。
Side out
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