第112話 主人公達は時間稼ぎされるようです
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可能な
最強の兵を蘇らせ戦線に復帰させ続ける。
【さぁせるかぁ!!龍舞"火楼焔"!!】
【虎ノ翼――"嵐雨炎羽"!!】
【根ザセ――"死森"!】
しかし、最強の魔族の奥義とも言える攻撃のほぼ全てを僅か一人と二体で迎撃せしめる、
魔法世界最大の帝国の皇帝と守護獣。
サルマクは超広範囲を踊る炎に焼かれ、ディアボロスとその魔法は降り注ぐ羽根と、
木の根に操られる死体に潰された。
僅かに抜ける魔法もあるが、その程度ならば戦艦の障壁が防ぐ。
しかし、潰す十数秒でデモゴルゴンの魔力は完全に回復し、次から次へと魔将が
生み出される。
結果、数合の後、潰し切れなくなり後退し、それを追ってデモゴルゴンが何故か浮上し
睨み合う――と言う事が繰り返される。
【グッ……ぁああああああああ!】
ボウッ!
【ヌ……!拙イ!?】
その時、急に皇帝が燃え盛り、龍化が解けて落下してしまう。
慌てて樹龍が受け止めるが、限界まで魔力を使い、身体に負荷のかかる龍化を
長時間使用した為に身動き一つ出来ないヘラス皇帝。
最高戦力が減ってしまった魔法世界軍に残された道はただ一つ、後退。
瞬時に判断した守護獣は、防御に長けた樹龍ではなく、強化されほぼ無傷の嵐虎を
残す事を決める。だが、それを許す程クルトは甘くなかった。
「さぁ、いい加減幕を引き―――
―――――――――――――――ズ ン ッ!!
おや?これは拙いですね。」
「この魔力、まさか……!?」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
subSide ノワール
「キェェエエエエエエエエエエエぐはっ!!」
「……真面目にやる気があるのかね?」
「基本に忠実にしたつもりなんだが、無駄だったか……。」
これで30回目、シュウが久秀にぶった切られて死んだ。
魔力も気も神力も使えない、純粋な剣技だけで戦う――最初はそれに、今まで培って
来た剣技でうきうき立ち向かっていたけれど、悉く打ち倒されて、精神論に頼り始めて
数回。無駄だと悟って、今度は武器を変え始めた。
因みにアリアはとっくの昔に私の膝枕で寝ているわ。
「ま、粗方技も盗めたしいいかな。」
「ほう、我輩の技をこの短時間で盗めたと言うのかね?流石の貴殿でも「そい!」
発言をぶった切って、まるでやる気の軽い掛け声から、太刀で何の変哲の無い
上段切りを放つ。特に速くもない斬撃を久秀が受け流し――
ギィン!
「ぐ……!?」
いつの間にか放たれていた逆袈裟を、鞘でギリギリ受け止める。
いえ、いつの間にかでは
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