暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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いているのが見える。
 コップには穴以外に外傷はなくヒビすら見えない。穴さえなければ普通のコップとして使えるレベルだ。

「じゅ、充分です」

「それなら良かったよ〜」

 李悠の言葉に若干引き攣った笑顔を向ける少女に満面の笑みを浮かべる返す李悠。
 目視できるかも怪しい距離のコップを割らず綺麗に打ち抜かれれば引き攣るのも無理ないか

「相変わらず気持ち悪いくらいの精密差だな。さ、切り替えて次は優お前だ」

「お!俺か。んじゃさっきから手ぇ上げてるお前」

「はい!優さんに質問です。整備士と仰りましたが基本どう言った内容のお仕事なんですか?」

「予想ついてると思うが軍車両や銃の修理・調整、改造が主な仕事だな。偶に精密機器の修理や薬物の調合なんかも頼まれてやることもあるぞ」

 詳しい仕事内容は俺も聞いたことがなかったが多数分野の知識があるようだ。
 つか整備兵に薬品の調合とかやらせるなよ。医療兵がいるだろが

「見た目の割に意外に細かいことやるんだな。さて、最後は未浪お前だぞ」

「はい。では、そちらのお嬢さん質問をどうぞ」

「はい!未浪さんに質問です。未浪さんは貸出兵に移籍してからまだ数日と伺いましたが実際に移籍した感想を教えて頂けますか?」

「分かりました。初めはイメージよりとてもフランクな方々だったので本当にこの人たちが貸出兵なのかと疑いました。しかし数日で格の違いを思い知りました。優さんも私より移籍日数が少し早いですが、元々培ってきたものの重みが全く違うとわかります。正直なぜ私を移籍させて頂けたのか今も不思議に思っているのが現状ですね」

「では暗闇さんにお聞きします。未浪さんを移籍させた理由は何ですか?」

「戦力の増加は当たり前ですが他にあまり理由と言うのはありませんね。強いて挙げれば退屈そうな顔をしていたからですかね。あの基地は未浪のレベルに合ってませんでしたし、何より未浪の為にならないと独断ですが判断し移籍して貰ったという訳です」

「成程、ありがとうございます」

 ペコリと少女が頭を下げ質問の終了を示す。一巡したが案外普通の質問で正直拍子抜けしまう。
もっとプライベートな質問を投げ掛けて来ると思ったんだがな

「よし、取り敢えず一人一回は質問に答えられたな。んじゃこっからは優と未浪も知らない暗闇と李悠の質問といこうか。質問ある奴は手ぇ挙げとけよ」

「(...そういう算段か)」

 完全に嵌められた。よく考えればそんな簡単に終わる訳が無い。未浪と優への質問はお膳立てでこれが本命か

「そら暗闇さっさと選べ。あ、大本営に話している事については黙秘禁止な。それと口調は戻していいぞ?つか戻せ」

「...了解。それじゃ人一倍アピールしてる金剛さんど
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