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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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らをチラチラと覗き見ながら酒を煽っていただけだった。
それの何が楽しいのかと思うが楽しみは人それぞれだと言うし彼女が楽しいというのだから楽しいのだろう。
「お、暗闇じゃねぇか。ん?おぉ可愛い子と酒飲んでんな」
「優か」
ホントに変わった奴だと思っていると模擬戦以降分かれていた優がケタケタ笑いながら歩いてきた。
堅苦しい軍服ではなく白の半袖ワイシャツにジーンズ姿と緩めな服装。
やはり傷は浅くなかったようで服に隠れない腕や首元からは包帯が覗いている。因みに李悠たちには俺の髪型が変わっている事は伝えてある
「怪我の方はどうだ?」
「あぁ、比叡の奴が大袈裟に包帯を巻いただけで外傷はそんな酷くねぇ。ただ神経やら内蔵やら内部の損傷は相当酷いらしいけどな」
話終わると文月に一言声をかけてから空いた席に腰を下ろし、持参した酒瓶を傾けながら煙草を燻らせ始める。
内蔵が損傷してるなら酒と煙草は控えてくれよ
「あの、暗闇さんこちらの方は?」
「そういや自己紹介がまだだったな。俺は牧田 優、貸出兵の整備兵を担当してる。嬢ちゃんは」
「私は文月って言います。あなたが優さんだったんですね」
軽い自己紹介が終わると文月はフムフムと口にしながら優の観察し始める。
「そんな見ても何もないぞ?」
「包帯が気になるんだろ」
新しい煙草に火を着けながら優の疑問に答えてやる。
文月の視線は腕や首元辺りを凝視しているし兄貴以外艦娘のここじゃ負傷した人間自体が珍しいのだろうな
「あ、見つけました」
「?」
一分程で文月が声を上げる。視線は優の左腕辺り。目を細め凝視すると丁度包帯と袖の間に何か傷のようなものが少しだけ見える。あれは
「切り傷の跡か」
「暗闇さんも見つけたんですね」
「おぉ、隠してたのによく分かったな」
優が左腕の袖を捲ると痛々しく変色した黒い傷跡が姿を現した。 傷跡は鋭利な刃物でなく鈍なまくらな刃物で削られた様な悲惨なものだ
「随分と深い傷だな。腕を落とされかけたのか?」
「まぁ、そんな感じだ」
ケラケラと笑っているが見た限り、あと数センチで腕が落ちる深さまで切られた跡が続いている。
あまり追求されたくないのか濁した物言いなのが少し気になる所だ
「それにしてもよく分かったな。目立たないようしてたのに見つけちまうなんて」
「それは同感だな」
「そ、そんな事ありませんよ。暗闇さんも見つけられたみたいですし」
「俺はお前の視線を追いかけただけだ」
紫煙を燻らせながら答える。言葉にしたのは俺が早かったが傷跡を見つけたのは文月が早い。と言うよりも俺はある事すら気が付かなかったしな。
「目が
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