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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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「瞳?」
「そうです。雰囲気は髪型で変わってしまってますけど瞳はそのままでしたから分かりました」
すっと人差し指が視界に大きく映る。説明してくれとは言ったが指で人を指すのはやめて欲しいものだ.
「俺の瞳は他人と見分けられる程特徴があるのか?」
「はい。暗闇さんの瞳は猫さんみたいな吊り目ですけど少し赤み掛かった黒目は大きくて、明るい場所だとキラキラ光ってとっても綺麗なんですよ?」
確かに俺の目は両目とも黒目が紅いが注意して見ないとわからない位のものだ。黒目が大きいのは瞳孔が少しだが常時開いているせいだ。
その為短時間でも光に晒されると光を遮断しようと目が潤みそれに光に反射してキラキラと光るみたいだ。
「よく観察してたみたいだな」
「そんな事無いですよ?一目見て分かりましたし逆に気が付かない方が不思議ですよ」
まるで気づいて当然みたいな物言いだがここに着任して気がついた奴は昔から知っている李悠を除いて兄貴と電だけだ。
兄貴は着任当初に電は治療してもらった時に気づかれたが他の奴らは気がついてすらいない。まぁ、人の目なんてそんなに注意深く観察する事なんて滅多に無いし気が付かないのが普通なんだが
「それについては置いておくとして...好意を向けてるお前から見て今の俺はどう映ってる?」
「今の暗闇さんですか?そうですね」
俺の質問にむむ〜と唸りながら顔を凝視してくる。今の俺は他人から見れば女性。俺の容姿はコイツにはどんな風に映ってるんだろうか
「…恰好いいお姉さん、ですかね?」
「いや、俺に聞かれても困るんだが」
「す、すみません」
考える様に文月が答えるが今の容姿を知らない俺に聞かれても答えようがない。
何故かあわあわしながら謝る文月に苦笑いしながらテーブルの隅に置いてある煙草ケースから一本取り出し火を着ける
「...そういや煙平気か?」
「え?...は、はい私は平気ですよ」
「そうか」
会話を切り煙を吐く。俺だと気がついてる文月でも三つ編みをアレンジした今の俺を女だと言える程容姿が変わったのは喜んでいいのか悩む所だ。
ただ潜入スパイ活動や暗殺対象ターゲットに接触する時には役立つかもしれないな。
無言のまま煙を吐き、時折酒を煽る。文月もチビチビ飲むだけで話しかけてくる様子はない。
喧騒は聞こえるがこの場だけは息を潜めているかのような静寂。だが居心地は悪くない
「…こんな所居て楽しいか?」
「はい、楽しいですよ」
初めに静寂を破ったのは俺。備え付けの灰皿に吸い切れた煙草を押し付けながら疑問を投げかける。
どちらも無言のまま数分近く経った筈だが文月がここから離れる事も話し掛けてくることもなく時折こち
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