暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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あぁ」
短く返し目を閉じる。黙った俺を見て何か察したのか電も追求することなく口を閉じた。
部屋は静寂に包まれ感じるのは耳に届く髪を梳く音と感触。よく梳いてもらっている李悠とはまた違う優しい梳き方は妙に落ちつくな
「はい、終わりましたよ」
「...おぉ、終わったのか」
半分寝かけ始めた頃に電の声で重い瞼を開く。体感ではまだ数分だが電の器用さを考えると当然の早さなんだろうな
「....三つ編みまで編んでくれたのか?」
「はい、少し弄ってみたいと思いまして」
手で触れてみるといつものしっかりと編んだ三つ編みではなく軽く編んだフワフワクルクルした女性がする三つ編み。
いつもより首元に触れる為少し擽ったいな
「どうでしょう?嫌でしたら元に戻しますけど」
「いや、多少違和感はあるがこれくらいなら問題ない。それに折角編んでもらったんだ今日くらいはこのままでいるさ」
首元を擽られているようで落ち着かないがいつも同じ編み方じゃ味気ないし偶にはアレンジした三つ編みにして見るのも悪く無いだろう。
それに折角編んでもらったものを態々解いて編み直すのも編んでもらった相手に失礼だ
「可笑しくはないんだろ?」
「はわわわ〜!!」
可笑しくないか見てもらうため振り向いた途端電は顔を真っ赤にして俯いてしまう。何だ?やっぱり可笑しいのか?
「変か?」
「い、いえそんなことは無いのです!逆に似合い過ぎて...その...顔が見れないというか」
「お、おぉそうか」
いきなり顔を上げ大声を出した電に驚いたが可笑しくないのは確認できたので良しよう。
ふと視線を上げると壁掛け時計が八時前を指しているのが見える。そろそろ向かった方が良さそうか
「唸ってるとこ悪いがそろそろ向かわないと遅れるんじゃないか?」
「ふぇ?...ほ、ほんとなのです!暗闇さん急ぎましょう」
未だに俯きながらもじもじしている電に時間が無いと声を掛ける。電は時計を見るやいなや慌てたようにパタパタと簡易玄関にかけていく。そんなに慌てなくてもいいだろうに
「司令官さ〜ん暗闇さんを連れてきたのですよ〜」
「ん?おぉ、やっと来たか」
電の後をついて行くと食堂についた。食堂は大きく飾りつけされており本物のパーティ会場と言っても通じそうだなと思いながら辺りを見渡していると兄貴を見つけた電は俺の手を引きながら歩いていく
「あぁ。さっきまで寝てたんだが叩き起こされてな」
「ほ〜電も大胆なこった。一応確認したいんだが暗闇...だよな?」
「当然だろ?弟の顔を忘れる何て兄貴失格だな」
「んや悪い悪い。三つ編みがいつもと違って女っぽくてな。新しい艦娘と見間違えたかと思
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