暁 〜小説投稿サイト〜
陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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もらえますか?」

 少し離れて見ていた優と未浪をこちらに呼び、順番を伝える。取り敢えず未浪からでいいよな?

「んじゃ、先に優と未浪頼む」

「はい、誕生日は三月十三日、歳は今年で二十三になります」

「俺は七月二十五日生まれ、歳は未浪と同じ今年で二十三だ」

 ほー優と未浪は同年代なんだな。周りからもまだ二十代!え!若くない!?なんて声が聴こえてくる。確かに若いよな

「それじゃ次は僕と暗闇だね〜 僕は十月十日生まれで今年十八歳だよ〜」

「俺は十二月二十生まれで今年十六だ」

 答えた瞬間食堂に静寂が包む。なんだ?何か可笑しなこと言ったか?それにしてはなにか違和感があるが

「童顔かと思ってたら十代かよ。そりゃ若く見える筈だわな」

「確かにお若いですね」

 静寂の中優と未浪は苦笑い気味に話しているのが見える。他と比べたら若いかもしれないがそこまで驚くことだろうか

「えっと...君はほ、本当に十六歳なのかい?そうなると...」

「あぁ、年齢に偽りはない。諸事情で隊長は俺がやってるが兄弟で考えると李悠が兄貴になるな。あ、因みにそこの提督は今年二十歳だぞ?」

「な、なんだよ皆して」

 ザッと一斉に兄貴を見やる。こちらを見ながら酒を煽っていた兄貴の顔には困惑の色が少し見える。ざまぁみろ

「この中じゃ俺や未浪が一番歳上なんだな」

「そうなるな。何だ隊長変わるか?.」

「いや、遠慮しとくぜ。てか、歳なんてのは正直どうでもいい。下についてもいいと思ったのが偶々年下だっただけだしな」

「私もそう思いますね。歳なんてこの仕事に関係ありませんから」

「それは言えてるよね〜」

 ガヤガヤと騒がしくなった会場の中冗談交じりに笑い合う。確かに歳なんてのは大人子供を区別するだけで何か大きな違いがあるという訳でもないしな。


「あ〜疲れた」

「自業自得だろ」

 適当な席に座り酒を煽る。二人用の席に対照的に座る兄貴はグデェと机に倒れている。
 あれから艦娘達からの質問は兄貴に飛び火し、数分後ようやく解放された様で今に至っている。

「...まぁ、確かにそうだが。そう言や李悠達はどこいったんだ?」

「李悠は響達、優は金剛達、未浪は金髪ポイポイと清楚系黒髪少女に強制連行されてったぞ。多分根掘り葉掘り聞かれてんじゃねぇか?」

「強制連行ってお前...いや、アイツらならありえるな。多分金髪ポイポイってのは夕立、清楚系黒髪少女は夕立と一緒にいると考えると時雨だな」

「夕立と時雨か。名前通りの性格みたいだな」

 短時間に強く豪快に降る雨-夕立。長時間にしとしとと静かに降る雨-時雨。
 夕立は名前の通り強引で豪快な性格、時雨は大人しく物静か
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