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陸軍兵士が誤って海軍鎮守府に移籍させられてしまったようです
歓送迎会?
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「...歓送迎会?」
「はいなのです」
文月からの告白騒動の後李悠たちに自由行動を告げて仮眠を取り始めたのが三十分前、そして今目の前にいる電が部屋に来たのが五分前だ。ボヤけた目を擦りながら起こした理由を聞くと何でも歓送迎会をするから呼びに来たんだそうだ
「一時的な配属なのに律儀なもんだな」
「一時的でも共に戦う仲間なのですから無下にはできないと司令官さんが提案されて皆賛成したのです」
ふわぁと欠伸を一つ噛み締める。一時的な配属である俺達の歓送迎会を開く必要があるのかと思ったが電の話を聞くと意外と筋の通った考えがあっての開催だったようだ。
出るつもりはなかったがそういう事ならば断るのは失礼だ。ここの艦娘たちの事も詳しく知りたいし丁度いい機会か
「そう言う事なら出席するか。いつだ?」
「今日の夜なのです」
「..急だな」
「その為に電が来たのです」
えっへんと薄い胸を張る電。確かに後日なら俺を起こしてまで伝える内容ではないし態々起こしに来る必要もない。それは納得しようただ疑問が一つある
「思いつきで動く兄貴だから急なのは今更として...俺の腹に跨ってんのはそれに関係しているのか?」
「これは仕方なくなのです!つついても、揺すっても起きなかったからなのです!さ、最終手段なのです!」
今更だが先程から気になっていた疑問を口にすると何かを誤魔化すようにワタワタと慌て始めた。
小柄だと言っても負傷している箇所をグリグリと押されると多少の痛みは出てくる。
ジクジクとした痛みが気持ちが悪い。それと揺するのはわかるがつつくのは起こすに入るのか?
「分かったから暴れるな、傷に当たって気持ち悪い」
「へぇや!?...す、すみません」
跨る電を見上げる形に何だか夜這いされてる様だなと思いながら未だあわあわとしている電の頭を軽く撫でてやる。
突然の事で驚いたのか一瞬変な声をだしたが次第に落ち着いてきたようで電の動きが止まり体重が一部に集中した事で気持ちの悪い感覚は感じなくなった
「それで俺はこれからどうすればいいんだ?」
「まだ準備中ですから後二時間くらいは自由にして頂いて大丈夫なのです」
「...なら一つ頼みを聞いてもらいたいんだがその前に寝汗を流してきていいか?」
「電は構いませんけど頼み事って何なのですか?」
「それは後のお楽しみだ」
俺からの頼みと聞いて首を傾げている電に腹の上から降りてもらい簡易式の風呂場へと足を向ける。ついでに包帯も巻き直してもらうか
「悪い待たせたか?」
「いえ、それ程待ってないのですよ」
軽くシャワーを浴び濡れた髪を拭きながら居間に戻ると電はベットの上で正座して座ってい
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