・・・はぁ!?
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相手が正解を出すことなど不可能か・・・
「納得できたか?」
「仕方ないか・・・」
納得できたかと言われればできてないと言いたいが、彼の考えももっともではあるし、ここは任せてみることにするか。
第三者side
(今思えば、リオンのスペルは大ファインプレーだったんだろうな)
十中八九当てられることのない・・・つまり硬直させられることのないスペルを保有している彼なら最前線で思う存分戦える。援護に集中することができるなら、カグラも自分の弱点を守り切ることは容易いことだと考えていた。
「天神の・・・」
「アイスメイク・・・」
頬を大きく膨らませるシェリアと両手を合わせて冷気を集めていくリオン。二人とも動き出しはほぼ同じタイミングだった。
「怒号!!」
「スノードラゴン!!」
溜め込んだ空気を一気に吐き出し黒い風の渦を生み出す天神。対してリオンは、巨大な竜を模した氷の造形で対抗する。
「甘い甘い!!」
ぶつかり合うかと思われた両者の先制攻撃。しかし、その間に突如一つの小さな人影が入り込む。
「とうっ!!」
仲間の攻撃に背を向け、氷の竜に正面を向けた銀髪の人魚はその造形を魔力を帯びた手で上に弾き飛ばす。
「チッ!!」
ソフィアによって魔法の軌道が反らされたことに、舌打ちをし、向かってくる黒風に、リオンは手を伸ばし氷の盾を作り出してそれを防ぐ。
「天竜の砕牙!!」
「!?」
シェリアの魔法を防ぐことができたリオンだったが、そのすぐあとに攻めてきた少女には気付くことができていなかった。すでに目の前に来ていた天空の巫女は右手を振るうと、氷の魔導士の胴体を切り付ける。
「やぁっ!!」
ウェンディの攻撃で後方へと押されたリオンに向かって飛び蹴りを放つソフィア。しかし、リオンはその少女の足を倒れながらもなんとか掴むと、氷漬けにして動きを封じる。
「これならどうだ!!」
「わっ!!」
ソフィアの弱点バッジが付けられている右腰を狙って手を伸ばすリオン。しかし、彼女は持ち前の体の柔軟さを使ってなんとか交わす。
「天神の舞!!」
「うおっ!!」
捕まえられ、いつ仕留められてもおかしくないソフィアを助けるために魔法を放つシェリア。その結果、少女の足を掴む青年を吹き飛ばすことに成功した。
「うわあああああああ!!」
ただ、助けようとした仲間も同様に飛ばされてしまっていたが。
「大丈夫?ソフィア」
「だ・・・大丈夫じゃないかも」
目の前に落下したソフィアを心配そうに見つめるシリル。それに対しお腹から落ちた少女は、かなりのダメージを受けたようで動けない
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