・・・はぁ!?
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ミリアーナ。しかし、リオンに説得され渋々といった様子で納得していた。
「さて、これで全員決まったな」
「ミャア?リオンのは?」
まだリオンのスペルが決まっていなかったはずだが、彼は勝手に話を進めて行こうとするのでミリアーナが止める。
「俺のは始めから決めている。ただ、お前らのと被らないように確認していただけだ」
「ほぅ・・・」
得意気な表情を見せている青年をジト目で見ている私たち。果たしてどんなスペルを考えているのだろうか?聞いてみたいものだ。
「どんなスペルなんだ?」
「これだ」
気になったので聞いてみると、彼はすでに入力していたらしくバッジを見せてくる。そこに映し出された文字を見て思わず絶句した。
“金髪うわー”
「「「「・・・はぁ!?」」」」
あまりのスペル名に全員の目が点になった。“金髪うわー”って・・・はぁ!?
「お前ふざけてんのかよぉ!?」
「キレんなよ」
「ミャア!!これはひどすぎるよ!!」
このスペルにはトビーたちも怒り狂っている。しかし、当のリオンは不思議そうな顔をしており、なぜこんなに不評なのかわからないといった顔をしていた。
「何をそんなに怒っているんだ?」
「怒るに決まってんだろ!!」
「そうだよ!!ふざけすぎだよ!!」
一体どういう思考の元この単語にたどり着いたのか、そもそもどういった効果を持っているスペルなのか、全てが謎に包まれている。
「で?どういう能力なんだこれは?」
「簡単に言うとレオンにうわーと叫ばせる能力だな」
金髪=レオンでレオンにうわーと叫ばせることができるスペル・・・なるほど言われてみるとわか・・・いや、認めたくないけどな?
「一応言い訳を聞こうか?」
「言い訳?俺はただ発動しやすくしただけだが?」
「発動しやすく・・・だと?」
悪びれる様子もなく飄々として青年の次なる言葉に全員が耳を傾ける。
「向こうはレオンを動けなくされるのを恐れているはずだ。恐らくレオンという文字は封じられるはず」
それについては私も理解できる。フィオーレで最強と言っても過言ではないレオンの力を最大限に活かせないのは大きな痛手。ゆえに彼を連想させる単語は使ってくるはずだろう。
「だが、金髪なんて普通は使ってこないだろうし、何より叫ばせる方法が“うわー”なんて普通考えないだろ?」
「それはそうだ」
確かに髪が金色なのはレオンしかいないし、奴に叫ばせることができれば動きも封じて敵の居場所も把握できる。一石二鳥とも言えるか。
「何より相手に当てられることなんかありえないからな」
叫ぶなどの単語を使えば敵から当てられてスペルを発動できなくなる。しかし、こちらですら理解できないようなスペルなら、
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