マブラヴ
1501話
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し……そのまま足を止める。
うんまぁ、パーティ会場の時みたいに、喜びの感情が溢れて俺にキスの雨を降らせようとしたんだろうが……その結果が、腰砕けになる程のディープキスの返礼だったのを思い出し、動く事が出来なかったという訳か。
「本当ね?」
「ああ。霞の姉妹をああいう国にいさせたくはないし……何より、俺も子供を持つ身だ。その辺を考えれば、イーニァの扱いには納得がいかないしな」
そう告げた瞬間、夕呼が何かを思い出したかのように納得した表情を浮かべ、霞はウサギの耳がピョコピョコと動く。
「そう言えば聞いたわよ? 新しい世界で孤児を拾ったんですってね」
「孤児……まぁ、分類を考えれば孤児か」
「何よ、奥歯にものが挟まったような言い方をして。何かあるの?」
「まぁ、そうだな。俺の養子になった子供……ラピスって言うんだが、夕呼に分かりやすく言えば、霞やイーニァ、クリスカといった面子と同じような身の上だ」
ネルガルの社長派が作りだした、ルリの同類。
遺伝子に手を加えられており、その証拠が金色の瞳だった。
そういう意味では、霞達と似たような境遇にあると言っても間違いではないだろう。
ポン、と霞の頭に手を置く。
「ラピスには、まだ友達が殆どいない。いや、それどころか友達を作る必要がないとすら思っている。だから、霞がラピスと会ったら仲良くしてやってくれないか?」
「はい」
ウサギの耳がピョコピョコと激しく動いているのは何でだ?
もしかして、俺に頼られたからとか、そういう理由だったりするのか?
いやまぁ、こっちとしても霞はラピスと仲良くやっていけそうな気がするから頼んだんだが。
2人とも、大人しいところが似ているし。
それに、もし夕呼がイーニァやクリスカを引き取るような事になれば、そちらとも仲良く出来るだろう。
イーニァは霞やラピスと比べると随分活動的だから、3人の中でリーダー格になるかもしれないな。
いや、3人じゃなくて……ギアス世界の麗華も考えると、4人か?
まぁ、麗華は何だかんだと結構大きくなって、思春期を迎えてもいいと思うんだが。
ただ……元々麗華は非常に内気というか、大人しいというか、そう考えれば、やっぱり霞達とは空気が合うんだろうな。
「ただ、ソ連の方に何を言うにしても、それをやるのはブルーフラッグが終わってからだぞ」
「うん? どういう事? 後はブルーフラッグで優勝したアルゴス小隊がミネルバ隊との戦いをすればブルーフラッグは終わりでしょ?」
「残念ながら違う」
夕呼の言葉に、首を横に振る。
どうやら夕呼もその辺の事情は知らなかったらしい。
いやまぁ、ブルーフラッグの関係者でもないのだから、当然かもしれないが。
「実はミネルバ隊との戦いが
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