第三章
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さい」
「まだ紅白やってるのに」
「お正月に録画してるの観なさい」
「それじゃあ」
「そう、今日はもう寝て」
そしてというのだ。
「明日は初詣に行くわよ」
「たい焼き食べていい?」
初詣の時に神社に出る出店でというのだ。
「そうしていい?」
「たこ焼きでもいか焼きでも何でもいいわよ、ただね」
「うん、もう遅いから」
「早く寝なさい、いいわね」
「また来年だよ」
チヨはテレビのその紅白を見つつ容子に話した。
「一緒にね」
「うん、ひいお祖母ちゃんもね」
二人で笑顔で話す、そしてだった。
チヨは孫の嫁に連れられて寝室に入る曾孫を笑顔で見送った。そして新年になると先程曾孫が入っていたトイレに入った。誰もいなくなったそのトイレに。
がんばり入道 完
2016・6・13
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