第三章
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「皇帝も多くな」
「だからですね」
「それは飲まない様にな、しかし普通にしたものはな」
「別に、ですね」
「飲んでも構わない、むしろな」
「捨てるだけですと」
「勿体ない、わしも飲もう」
実験に使ったワインはです、実はグライゼナウはいつも実験に使ったものをそのまま捨てたりはしません。どうしようもない場合は食べたり再利用しています。
それでシュタインホルクと一緒にワインを飲みますが。
その中の一つがです、かなりでした。
「あれっ、美味しいですね」
「そうじゃな」
シュタインホルクもグライゼナウも言います。
「このワインは」
「かなりな」
「確かこのワインは」
そのとても美味しくなったワインを飲みつつ言うシュタインホルクでした。
「熱を加えた」
「蒸留したものじゃ」
「それですね」
「これは確かに美味い」
グライゼナウも飲みながら言います。
「普通のワインより濃くてな」
「よく酔えますね」
「面白い酒じゃ、領主様にもお話するか」
「こうしたものが出来たと」
「そうしよう」
こうしてです、グライゼナウは実際にでした。その蒸留したワインをご領主さんに紹介しました。するとです。
ご領主さんもそのワインを飲んで言いました。
「実に美味い」
「そう思われますね」
「うむ、金は出来なかったが」
「はい、こうしたものが出来ました」
「そうか、では引き続き金を生み出すことを頼むが」
それでもというのです。
「このワインの造り方はわかるな」
「はい」
レシピはあるというのです。
「そちらも既に」
「ではな」
「このワインの造り方をですか」
「教えてくれ、そして造ってな」
そのうえでというのです。
「売ろう」
「そして国をですか」
「豊かにしよう」
「それでは」
こうしてこの蒸留したワインは領地で造られて売られ領地を潤わせることになりました、グライゼナウはそれからも研究と実験を続け。
今度もです、金は造ることは出来ませんでしたが。
「これは、ですね」
「獣の脂や植物の油にな」
「特別な薬を入れたものですね」
「それで金が出来ると思っておったが」
それがとです、グライゼナウはシュタインホルクにお話します。
「こうしたものが出来た」
「あの、水に溶けて」
シュタインホルクはお師匠さんが脂や油から造ったものをお水に入れたうえでそのうえでお話をしていきます。
「泡が出ます」
「そうなるな」
グライゼナウもその状況を見ています。
「これは面白い」
「これちょっと調べてみますか」
「うむ、どんなものかな」
そして調べてみるとです。
「身体や服の汚れがか」
「はい、水と共に使うとです」
またご領主さんに説明するグライゼナウでした
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