第27話 戦力増強
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に、というような順番待ちになりながら連続しての建造をする事になっていた。
しかし、今回の新しい艦の建造に関して一つの問題が起こっていた。
「建造が、失敗した?」
「はい。ドック4つの内の1つが失敗してしまい、艦娘が生み出されずに、開発資材も消費されて無駄になってしまいました。申し訳ございません」
艦娘の建造について妖精さんから報告を聞いていた所、任せていた建造の一つが失敗してしまったらしくて、建造に使っていた悪魔の実も消失してしまったとの事だった。
その失敗に責任を感じた妖精さんは、小さな身体を更に小さく縮めて執務室の机の上に何度も頭を下げて謝っていた。
「妖精さん、大丈夫です。まさか建造に失敗があるなんて想定していなかったので、安易に妖精さんへ任せてしまった、私にも責任があります」
申し訳なさそうな雰囲気は拭えないまでも、ようやく頭を上げてくれた妖精さんに問う。
「ところで、失敗した原因は一体何でしょうか? やはり、正規でない開発資材、悪魔の実と呼ばれているアレを使った建造だからでしょうか?」
「おそらく開発資材として代替していた、あの実も大きな原因だと考えています。ただ、同時に建造した他の3人の艦娘達は無事に建造が終了していて、検査をしたところ異常も検知することはありませんでした。もしかしたら、他に失敗した原因があるのかもしれないので、原因調査を続けます」
自分の知っている艦これのシステムの知識から考えると、装備の開発には失敗が有ったけれど、建造には失敗は無かったはず。妖精さんに聞いても、前の世界で艦娘の建造を失敗した事は無かったと言っている。それならば、一体何故だろう……?
「確かに、前回に悪魔の実を使って建造した艦娘達には今のところ異常は発生していないし、建造失敗も無かった。他に大きな原因があるのかもしれないですね。原因調査お願いします」
***
艦娘の建造に関してトラブルは有ったものの、建造失敗もせずに無事完了した3人の艦娘が新たに仲間に加わって、執務室で建造完了後の初対面となる挨拶を済ませていた。
「HI! 提督、金剛デース! なんだか色々大変みたいだけど私が助けてあげるから、ヨロシクオネガイシマースね!」
テンション高くやって来た、戦艦である金剛。キラキラと輝く彼女の笑顔は眩しくて、コミカルで大きな動きを交えた挨拶に、俺も思わず笑顔にさせられる元気さが彼女に有った。
そして、長門に続いて2隻目の戦艦なので、彼女の言葉通り非常に助けになってくれそうな存在だった。
「はじめまして、提督。航空母艦の、鳳翔です。よろしくお願い致します」
金剛に対して、非常に落ち着いた様子で挨拶を終える軽空母の鳳翔。うなじが見えるくらいの深く綺麗なお辞儀を向けら
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