マブラヴ
1500話
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『乾杯!』
そんな声が響くと同時に、それぞれが持ったコップがぶつけ合わされる。
周囲にはガラスの鳴り響く涼しげな音が響き渡った。
現在、俺達がいるのは、カリンダ基地の中にあるレストラン。
そこで行われているのは、当然のようにアルゴス小隊がブルーフラッグにおいて優勝した事による優勝パーティだった。
当然ながら以前ミネルバ隊を招待して行われたパーティのように大きなものではなく、アルゴス小隊の関係者のみが集まって行われているパーティだ。
「いやぁ、目出度い! ユウヤならやってくれると思ってたぜ!」
ヴィンセントが乱暴にブリッジスの肩を叩きながら、しみじみと呟く。
まぁ、ヴィンセントは不知火弐型の専属整備員だ。
自分の担当している機体がブルーフラッグの優勝に大きく貢献したのだから、テンションが高くなって当然だろう。
「それにしてもステラには驚いたよな。まさか、あそこで後ろの3機に向かうなんて思ってもみなかった」
「あら、そう? でも、もしスカーレットツインを倒した後で、まだあの3機が残っていれば、多分ユウヤでも危なかったわよ?」
「えー? あいつらを倒した後で雑魚が出て来ても、そんなに苦戦するかぁ?」
「ふふっ、接戦を制したすぐ後だと切り替えが上手くいかなくて、あっさりとやられることがあるのよ? タリサも経験ない?」
「それは……うーん……そう言われれば……」
タリサとステラの2人もそんな会話を交わしており、VGはと言えばオペレーターを口説いていた。
「皆、随分とはしゃいでいるな」
俺の隣でスレイが呟く。
実際、インフィニティーズや暴風小隊、イーダル小隊といった強敵を相手にして1敗もせずに全勝したのだから、戦績は立派と言うしかない。
「まぁ、明日休日だけど、明後日にはミネルバ隊との戦いがあるんだ。そして……」
最後まで言わずとも、俺の言いたい事が分かったのだろう。スレイは好戦的な笑みを浮かべる。
シャドウミラーとしての、明確な行動。
勿論こちらとしても負ける気はしないが、それでも全力で戦うだけだ。
まぁ、フレイヤとかは使えないしな。
最初はフレイヤの効果範囲全体にペイント液を広げるのはどうかと思ったんだが、その辺はレモンに却下されてしまった。
やろうと思えば出来るけど、そこまでしてやる必要はないという判断かららしい。
いやまぁ、後片付けとかを考えれば面倒臭いのも分かるけどな。
「アクセル、意味ありげな笑みは浮かべないようにしておくようにな。今回の件はあくまでもサプライズなのだから」
そう告げてくるスレイだったが、そのスレイもまた好戦的な笑みを浮かべていた。
一応何度か模擬戦の相手とかはしてたけど、それでもあまりスレイを満足させ
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