第1章 第7話 メリーさん
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「…あ〜…俺の名前はシグレ・アカツキだ。サイグリエってのは間違いだ」
「そ、それは失礼しました…」
「いいんだよ、気にすんな。お前はなんにも知らなかっただけなんだからな」
「それよりも…どうしてアカツキ様がここへ?しかもその様子ですと怨霊のようですが」
「ああ、俺はあの村の地中深くに今も死体が置いてある。それに魂ごと封印してあってずっと退屈してたところに、その、何ていうの?恩恵?持ちのお前が何かの拍子で俺の魂を掴み取ったんだよ」
「そ、そうだったのですか…」
「気に病むことはねぇぜ、むしろ感謝したいくらいだあんな所から出してくれてよ。そうだ、お前に俺の魔法を使えるようにしてやる」
「それって…!?」
「白の魔法、俺が考えついた魔法だ。俺しか使えない、俺専用だけどな性質さえ同じなら使えるんだよ。『テトロネルアンフェロア』」
そこで気を失ったルイスだが、目を覚めた時には白の魔法が使えるようになっていた。それと同時にアカツキの記憶が頭に流れて来るのを感じていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
朝日とともに目を覚ましたルイス。重い瞼を開け寝台から出ようとした時寝台の向かいにある机の上にある物が置いてある。
「…また」
昨日飛ばしたはずの黒いドレスを着た水色髪の人形が置いてあった。
「これは…呪術的なものなのだろうか」
置いていても何があるかわからない、と、もう1度昨日ように飛ばそうと近づいた時人形から声がした。
「私メリーさん、今度君の元へ行くね」
「っ?!」
明らかに人形の方から声がした。しかし反射的にルイスは周りを見渡した。もちろん何も見えない、本当に人形から声が聞こえたのだから
「これ…からか…今度って、いつなんだ…」
警戒しながら人形に触れ人形を飛ばした。
1度頭の中をリセットして部屋を出て仕事を始めた。ルイスの仕事は基本は屋敷内の掃除で窓拭きが主だ。それをほとんど朝食の直前時に終わらせた。
そしてそのまま調理室の方へと向かい配膳の手伝いをする。
食堂へと向かい扉を開けようとした時ルイスの脳内に直接何かが流れるような感覚の頭痛がし、動きを止め頭に手を当てた。
「ルイス君?どうかしましたか?」
後ろに付いてきていたマリーが心配するような口調で話しかける。
「あ、あぁ、大丈夫だよマリー。ちょっと頭痛がしてね…」
「それ、本当に大丈夫なんですか?無理はしない方が…」
「一瞬だったから大丈夫だよ。体調も精神面も問題ないし…むしろ僕自身に問題がないから逆に心配だけどね」
「そうですね、昨日みたいに誰か来るかも知れませんし…」
「まぁ、大丈夫だよ。何とかするし、みんなもいるしね
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ