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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part7/烈風と零
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ングとゼロのいる方角に視線を傾けた。


同じころ、レッドキングはゼロに止めを刺そうと、地面から掘り起こした岩を投げつけようとしていた。
「はははは!!ウルトラセブンの息子と聞いて警戒してみれば、いざ変身してみればレッドキングの足もとにも及んでいないではないか!」
不利な状況に落とされているゼロを見て、セミ人間は彼をあざ笑った。自分のレッドキングならば、たとえウルトラマンが相手だろうと恐れることはないのだという強い自信があった。
「さあ殺せ!そいつの首をさらしてウルトラ戦士たちの上にこのチルソニア遊星人が上の存在となったことを証明するのだ!
その暁に、あの娘の虚無の力とやらを僕のものにしてやる!」
止めを刺すように命令を下し、レッドキングが倒れているゼロに近づいて行った。
だが、その時だった。
セミ人間の前に、再びカリーヌが立ちふさがった。
「…まったく、いつまでこのヴァリエールの地に土足で入り込むのですか?」
「貴様…まだ邪魔をする気か」
うんざりしきった様子のセミ人間だが、それ以上にカリーヌは憤りを秘めていた。
「たかが人間風情が、僕にかなうとでも思っていたのか。さっきは少し油断したが、今度は…」
しかし話している隙に、セミ人間はカリーヌの魔法で起こされた風に包まれた。しかもさっきまでの、ただ強い風とはまるで違う。
「が、があああ!!?」
セミ人間の体が、風を浴びせられている内に切り裂かれていくではないか。
この魔法は、風のスクウェアクラスの魔法『カッタートルネード』。名前の通り、風の中に敵を閉じ込め、その全身をズタズタに切り裂く魔法だ。
「いい加減、消えてもらいます。この地を侵し、私の愛する人たちを傷つけた罪…死をもって償いなさい」
「い、いやだ…この僕が、劣等種族ごときにいいいいいいい!!!」
最後まで傲慢さを崩すことなく、セミ人間は体を切り裂かれながら空中に舞い上げられ、空の藻屑と化した。その死骸は、1ミリの欠片さえも残されなかった。
「さあ、お立ちなさいウルトラマン!あなたの力はこんなものではないはずです!」
カリーヌは、レッドキングに止めを刺されかけるゼロに向けて激励を飛ばした。
「まして…あなたはあの『ウルトラセブン』の息子なのでしょう!?ならば、父の名に恥じない戦いを見せなさい!!」
「ッ!」
その言葉は、ゼロにとって強い起爆剤となった。
「デア!!」
ゼロは顔を起こすと、まだ地面に体を寝かした姿勢のまま、レッドキングの足もとに向けて光線を放った。
〈エメリウムスラッシュ!〉
光線は、レッドキングの足に直接ではなく、進行先の地面をえぐって穴を作った。その穴に、レッドキングは間抜けにも足を取られてずっこけてしまう。
「ギイイオオオオオ!!」
「デュ!!」
ゼロは立ち上がり、レッ
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