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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
帰郷-リターンマイカントゥリー-part7/烈風と零
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伝いいたします!」
「自分も手伝います!」
「私も!!」
なんと、安全な場所へ一時対比させておいたというのに、すぐ近くでは怪獣がカリーヌと交戦していて危険だ。なのに、それを承知で彼らは再びここへ舞い戻ってきたのだ。
「まったく、公爵であるわしの命令を無視するとは…」
悪態をついたような言い回しをしたものの、公爵は内心ではありがたく思っていた。ムサシには娘の病を落ち着かせてくれた恩がある。ハルナに至ってはエレオノールがたまたま見つけた平民の少女で初めて顔を見たばかりだというのに、長年ここで働いてくれている召使たち共々、こうして自分の娘のために体を張ってくれている。嬉しくないわけがない。
もう彼らを逃がす時間さえももったいない。ムサシたちと同様、公爵は魔法を使い、撤去作業を続けた。
「お嬢様!返事をしてくだされ!!」
「カトレア様!エレオノール様!!」
呼びかけと瓦礫の撤去を並行させながら、二人を探す一同。
この下に、もしかしたら娘たちがいるのかもしれない。そして最悪…いや、考えたくもない。とにかく今は娘たちを助けなければ。
「こ、公爵様!あれをごらんくだされ!」
すると、執事の一人であるジェロームが、対峙し合うレッドキングとカリーヌたちのいる方角を指さす。
すると、エメラルドグリーンの色合いを混ざらせた青い光の柱が立ち上り、これまで幾度となくトリステインの危機を救ってきた光の巨人が出現した。
「ウルトラマン、ゼロ…!」
公爵がその名を思わず呟く。娘につけられてしまった不名誉な仇名と同じ名前でありながら、その名は真逆の意味を成すであろう宇宙の彼方から来た戦士。
正直、ウルトラマンと呼ばれるこの光の戦士たちが国のためにでしゃばっていることについては、公爵はあまりよく思えなかった。得体が知れないのは確かだが、別に彼らのことを悪く考えているわけではない。確かに彼らのおかげでこの国は滅亡の危機から逃れることができているのだ。だが、あまり彼らに出しゃばられては、ただでさえ権力に胡坐をかいて下々の人間たちを苦しめる愚かな貴族たちが増えるのではと、内情方面に関して危機感を覚えていたのだ。
だが、それだけじゃない。それだけではなかった。
公爵にしかない、貴族たちがウルトラマンに頼りきりになることを気に食わない理由は他にもあった。
(…やはり…似ている)
公爵は、ゼロの背中が別の誰かの姿と重なって見えていた。


ゼロとそっくりな容姿を持つ、あの『赤い巨人』に。


だが、この状況で彼らが来てくれたのはありがたい。
すると、ゼロの出現と入れ替わるように、カリーヌのマンティコアが意識のないルイズを乗せてやってくる。
「ルイズ、ルイズ!」
よかった、無事だったか!公爵はただちに駆け寄り、娘を腕の中に抱きしめる。少し衰弱している
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