1章旧校舎のディアボロス
7話赤い龍の目覚め
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憧れのお姉さまの手作りケーキを食えるなんて、役得だな
ふと、俺の脳裏に一つの疑問がよぎった
俺はここにいていいのか?と
すると、疑問が表情に出ていたのか、朱乃さんが不思議そうな顔で声をかけてくる
「あら、アレン君、そんな顔をしてどうしたんですか?」
「あ、ああ、いえ・・・ただ、なんとなく、俺はここにいていいのかと思いまして。だって、みんな悪魔で同じ眷属なのに、俺だけ眷属でなければ悪魔ですらない、人間なんですよ、そんなのがここにいていいのかなって」
俺の言葉に部員のみんなが俺の顔を見て、キョトンとする
え?ちょっと待て、なんでそんな何言ってんだこいつみたいな顔するんだよ
「お、俺、変なこと言いましたか?」
「ええ、変なことを言ってましたね」
俺は朱乃さんに恐る恐る尋ねると、朱乃さんはきっぱりと否定してきた。
そして、俺の顔をじっと見て、口を開く
「だって、あなたはもう私たちの仲間ですから」
「うん、そうだね、僕らと一緒に闘ってくれたし、何より、僕の大切な親友だ」
「ああ!アレンは俺を助けてくれたしな!お前はもうとっくに俺たちの仲間じゃんか、なあ、アーシア」
「はい!アレンさんは私の恩人でもあります。これからも私の大切なお友達です!」
「・・・アレン先輩は私にとって頼りになる先輩です」
朱乃さんに続いて、祐斗、イッセー、アーシア小猫ちゃんがそう頷き、最後にリアス部長も頷いてくれた。
「そうよ。アレン、あなたもここの部員でしょ?それに悪魔とか眷属じゃなくても貴方は私たちの大切な仲間であり、家族なのよ」
「・・・みんな、ありがとう、ございます」
俺はみんなの言葉に、ふと目頭が熱くなった。
それほど、今のみんなの言葉は嬉しかったのだ。
やっと・・・やっと、見つけることができた
堕天使本部以外にも温かくて優しい俺の居場所が
本当の意味で、学校に、この部室に俺の居場所ができたんだ
そして、俺の眼の前では、イッセーが「ドラゴン波」を披露していた
・・・なぁ、メルクリア、俺さ、決めたよ
俺はふと中にいる相棒に話しかける
『何をですか?主様』
俺は全てを守れるほど、器用でも完璧でもない
だけど、目の前にいるこいつらや自分の掌に収まるくらいの存在なら纏めて守ってやりたい
やっとできた、親友を、仲間を、そして、家族と言ってくれたあの人たちやこいつらを守る
助けを求めるなら助ける、偽善と呼ばれても構わない、俺が守りたいと思ったら、そいつは何が何でも守り抜いてやる
それが俺が示す、W暁の滅龍魔導士Wとしての生き方だ。
いつか、俺の正体がばれてここから追い払われる時が来るかもしれない、そ
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