1章旧校舎のディアボロス
7話赤い龍の目覚め
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ったから、ダメなんすか!?この子の友達の俺が悪魔だからなしなんすか!?なあ、頼むよ!神様!」
悔しさに歯噛みした
力がない、俺には力がなかった。もっと悪魔として力があれば・・・。
アーシアを救えるだけの力があったら・・・・こんなことには・・・
「悪魔が教会で懺悔?タチの悪い冗談ね」
後ろから声が聞こえた
「見てご覧なさい。ここへ来る途中、下で人間にやられてしまった傷」
俺は後ろで話す存在に目を向ける
レイナーレの手からは淡い緑色の光が発せられあいつ自身の傷を癒していた
「見て、素敵でしょう?どんなに傷ついても治ってしまう。神の加護を失った私たち堕天使にとってあの子の神器は素晴らしい贈り物だったわ。」
おい。
なんでお前がその光を使ってるんだよ?
それはアーシアのものだったんだぞ。
それをなんで・・・ッ!!
「堕天使を治療できる堕天使として、私の地位は約束されたようなもの。偉大なるアザゼル様、シェムハザ様、お二方の力となれるの!こんなに素敵なことはないわ!これであの人間があのお二方にいる必要もなくなったわ!!ああ、アザゼル様・・・私の力を、私の力を貴方様のために・・・」
レイナーレが何かを言っているけど、俺にとってはどうでもいい
「・・・知るかよ、そんなこと、しらねぇよ。堕天使だとか、神様だとか、悪魔だとか・・・。そんなもの、この子には関係なかった。静かに暮らせたはずだ、普通に暮らせたはずだ!!」
「いえ、そんなの無理よ。異質な神器を見に宿した者はどこの世界でも組織でも爪弾き者になるわ。強力な力を持っているがゆえ、他者とは違う力を持っているがゆえ。ほら、人間ってそういうの毛嫌いするでしょ?こんなに素敵な能力なのにね」
「・・・なら、俺が。俺が、アーシアの友達として守った!」
「アハハハハ!!無理よ!だって、死んじゃったじゃない!その子、死んでるのよ?もう、守とか守らないとかじゃないの。あなたは守れなかったの。夕刻の時も、さっきも!その子を救えなかったのよ!本当におかしな子!面白いわ!」
「・・・・。んなこたぁ分かってんだよ。だから、許せねぇんだ。お前も。そして俺もーーー」
そうだ、俺は何もかも全てが許せなかった
アーシアを殺したレイナーレが、そして守れなかった自分自身が
ふと、リアス部長の言葉が脳裏をよぎった
ーーーー『想いなさい、神器は想いの力で動きだすの。そして、その力も決定するわ。たとえあなたが悪魔でもその力は消えない。その力が強ければ強いほど、神器はこたえるわ。』ーーーー
「返せよ・・・アーシアを返せよォォォォォォッッッ!!!!」
『Dragon boos
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