第五章
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「残るからや」
「はよ倒さなあかんか」
「そういうこっちゃ」
「何やねん、それって」
さしもの亜里沙も蝋梅を見せていた。
「これはえらいこっちゃ」
「わしの言うた通りやろ」
「こんなんないわ」
亜里沙はこうも言った。
「これからめっちゃ大変や」
「ていうか何なんこいつ」
「弾残るってえげつないわ」
「こんな迷惑な敵おらんで」
「ほんまや」
亜里沙の友人達も口々に言う、その獅子舞を見て。
「最悪やん」
「こんな敵よお作ったわ」
「これ雑魚で出たらって思うと」
「洒落ならんわ」
「どないしよか」
プレイしている亜里沙も表情を暗くさせている、そのうえで言うのだった。
「こいつが雑魚で出て来たら」
「まあ獅子舞超えたら後の敵はちょっと楽になるわ」
おっちゃんは亜里沙にこのことも話した。
「けれど最後の敵はもっとえぐいで」
「こいつよりもかいな」
亜里沙は雷小僧達の二番目のステージもクリアーした、ボスの獅子舞は降りてきたところ待って手裏剣で倒した。
「もっとかいな」
「そや」
「どんなんや」
「そこは行ってのお楽しみや」
おっちゃんは笑って言った。
「その時からな」
「わかったわ、ほな何とか行ったるわ」
亜里沙は決意した、そしてだった。
獅子舞達が雑魚のその問題のステージに行った、亜里沙は即座にだった。
これまで以上に積極的に攻撃を仕掛けた、獅子舞達が画面に残る火の玉を吐くその前にだ。まさに電光石火の動きで。
彼等を倒していく、友人達は亜里沙のそのプレイを観て言った。
「敵が弾出す前にか」
「その前に倒すんか」
「それも速攻で」
「そうしてくんやな」
「こうせなあかんわ」
亜里沙は真剣そのものの顔で言った。
「相手が相手や」
「そやからか」
「敵に攻撃させへん」
「弾を出来るだけ出させん」
「それでいくんか」
「先手必勝や」
こうした敵は特にというのだ。
「そやからこれでいくで」
「よし、流石亜里沙ちゃんや」
「天才ゲーマーだけあるわ」
「ほなその調子でやな」
「やってくんやな」
「そうするわ」
亜里沙はその戦術で行くことにした、まさに電光石火の動きで獅子舞達を倒していく。だがどうしても画面に火の玉は残り。
三ステージの間にミスがありだ、やられることもあった。
「しもたわ」
「ああ、これまでノーミスやったのに」
「やられてもうたな」
「それも二人な」
「やっぱり難しさがちゃうわ」
多くの火の玉が画面に残ってはというのだ。
「こんな腹立つ敵ないわ、けどや」
「それでもやな」
またおっちゃんが応えた。
「ボスはやな」
「骸骨みたいなのな」
「実際に骸骨や」
そうした名前の敵だというのだ。
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