第四章
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「こいつが大勢出ても怖ないわ」
「そう、こいつまではや」
ここでだ、おっちゃんは。
またにやりと笑ってだ、こうも言ったのだった。
「嬢ちゃんやったら倒せるわな」
「これ位はな」
「けれどもうすぐや」
「もうすぐ?」
「そや、凄いのが出て来るで」
亜里沙ににやりとした笑みのまま話していく。
「覚悟しときな」
「そんなに凄いんかいな」
「そやから暴れんときや」
おっちゃんはまたこう言った。
「くれぐれも」
「うちは約束は守るで」
亜里沙はおっちゃんにまた返した。
「絶対に」
「ほな暴れへんな」
「絶対にや」
亜里沙は約束した、暴れない約束というよりも自分が暴れる位怒る様な頭に来る敵なぞ出ないと思っていた、そうして。
雷小僧が雑魚のステージに来た、亜里沙はまだノーミスで雷小僧達も次から次に倒していく。彼女はすいすいと進む。
その中でだ、彼女はおっちゃんに聞いた。
「楽やで」
「そやな」
「けれど何かある言うけど」
「それはこれからや」
「わかることかいな」
「そや、もうすぐや」
「このステージのボスかいな」
ここでこう言った彼だった。
「やっぱり」
「謎明かしするとそや」
「ボスかいな」
「凄いで、用心しいな」
「ほなな」
亜里沙はこの時までどんな敵がボスでも問題ないと思っていた、しかし。
ステージの一番上にいた獅子舞を観てだ、彼の周りを観て言った。
「な、何やこの火」
「あれひょっとして敵の弾かいな」
「弾が残ってるんかいな」
「ほなあの火に触れたら死ぬか」
「そうなるねんな」
「そや」
おっちゃんは亜里沙達に答えた。
「その火に当たったら死ぬで」
「ちょ、ちょっと待ってや」
亜里沙はプレイしながらだ、思わず言った。
「こいつ放っておいたら次から次にや」
「火の弾吐いてくで」
「それが残ってるしえらいことになるわ」
「すぐに倒さなあかんで」
「こんな奴放っておけるかいな」
まさにというのだ。
「すぐに倒さな」
「そうした方がええで」
「そやな」
亜里沙も頷いてだ、その獅子舞を倒した。火の弾には注意しつつ。このステージはクリアー出来たがsれでもだった。
亜里沙はそこから先のことを考えてだ、こう言った。
「こんなん雑魚で出たら」
「えらいことやろ」
「とんでもないやないか」
「これまでは敵の弾は消えてたな」
「投げてな」
「そやけど獅子舞はちゃんや」
この敵はというのだ。
「吐いた火の玉は残る」
「地雷みたいにかいな」
「そや、まさに地雷みたいにや」
まさにというのだ。
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