第三章
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「忍者プリンセスみたいな感じかいな」
「そう思うやろ」
「あのゲームはむずかったわ」
忍者プリンセスはというのだ。
「うちも最後の一人でやっとクリアー出来たわ」
「そやったんかいな」
「あのゲームはな」
「あのゲームをクリアーしたんは見事や」
おっちゃんから見てもだ。
「確かにな、けどや」
「忍者くんはかいな」
「そう簡単やないで」
またこう言うのだった。
「忍者プリンセスよりもな」
「ほんまかいな」
「嬢ちゃんはアテナや怒もクリアーしてるけどや」
どちらもSNKの名作だ、難易度は相当だ。
「忍者くんはどや」
「訳わからんな、まあとにかくやるで」
亜里沙はおっちゃんの言葉に首を傾げさせつつもだ、コインを入れてプレイをはじめた。するとステージ一も二もだった。
ほぼ瞬時にクリアーした、そのうえで。
進んでいくがだ、友人達は彼女のプレイを観て言った。
「いつも通りやな」
「亜里沙ちゃんのプレイやな」
「順調やん」
「一人も倒されへんし」
「敵を一発で倒してな」
「順調やで」
「簡単にやってくで」
「全然大したことないやん」
亜里沙自身もこう言う。
「この忍者みたいな敵弱いわ」
「黒子やな」
「雑魚や雑魚」
その黒子達はというのだ。
「全然大したことないわ、今度は達磨かいな」
「そや」
見れば画面に今度は達磨が出ていた、鎌を投げて来る。
「文字通りな」
「こいつも攻撃の時身体動かすからわかるし」
それでというのだ。
「その前に攻撃すればええわ」
「ああ、達磨も弱いな」
「亜里沙ちゃんの敵やないな」
「別にな」
「大したことはないな」
「実際何でもないわ、爆弾投げる奴も」
その敵もいたがだ。
「弱いわ」
「そいつは歌舞伎っちゅうねん」
おっちゃんはまた敵の名前を教えた。
「爆弾投げるけどな」
「やっぱりその前にジャスチャーするからな」
それでというのだ。
「全然弱いわ」
「嬢ちゃんやったらな」
「これ位何でもないわ」
こう言って倒してだ、そのうえで。
歌舞伎達が雑魚となって出るステージも進む、亜里沙はこれまでノーミスだ。得点も順調に増えてきている。
そのボスもだった。
「攻撃速いけどな」
「わかるっちゅうねんな」
「雷出してもな」
「雷小僧っちゅうねん」
「ああ、雷様の子供か」
「そや、けれどやな」
「うちの敵やないわ」
やはり順調に倒していく。
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