めだかボックス
球磨川禊に憧れる過負荷は狂っている
前書き
彼女は築紫野稚渋、箱庭学園1年マイナス13組のただの過負荷である。
そんな彼女には尊敬し、敬愛する先輩が存在する。
今日も彼女は尊敬し、敬愛する先輩に会うためも登校する。
そんなことを考えていれば既にマイナス13組の教室の前まで来ていた。
彼女は期待と笑顔を込めて教室の扉を開き、今日も元気に挨拶をする。
「おはよーございます!」
彼女が元気良く扉を開くと既に四人の生徒が既に居た。
一人は頭に着けた赤いリボンが特徴的な桃色の髪の少女「江迎怒江」同じ一年生だ。
「おはよう稚渋ちゃん今日はいつもより遅かったけど、何かあったの?」
可愛く首をかしげる江迎に彼女も変わ
らない笑顔で答える。
「えっとねえっとね、ただの寝坊だから気にしなくて良いよー怒迎ちゃん」
江迎と軽い会話をしていると、同じ一年生の彼女に金髪に赤いボロボロのセーラー服の少女「志布志飛沫」が笑いながら話しかけてきた。
「よう築紫野お前の大好きな球磨川さんはまだ生徒会室から帰って来てないぜ」
彼女はまたか、と肩を落とした。
彼女の憧れの先輩は生徒会、しかも副会長に就任したせいで会う機会が減ったのだ。
「まーた球磨川先輩はまた黒神達のところに居るのー?」
彼女の質問にいつの間にか近づいて来ていた青い髪にモノクル、そしてどこか執事を思わせる様な格好をした少年「蝶ヶ崎蛾々丸」が答えた。
「球磨川さんも副会長ですから生徒会の仕事が忙しいのでしょう」
彼女は蝶ヶ崎の答えに対して「でもでもー」と、不機嫌になっていく。
そんな中彼女より一回り小さい身長、水色の髪と特徴的なアホ毛「不知火半袖」が励ますように彼女に話しかける。
「多分球磨川先輩はもうすぐ教室に来ると思うからさ、元気出しなって!」
「『あれ』『皆どうしたの?』『もしかして僕の事だったり?』『そうだとしたらとっても嬉しいな!』」
気が付かない内に球磨川が来ていたようだ。
球磨川が来ていたことに気付かなかった彼女だが、すぐに笑顔になり興奮のあまり飛び跳ね叫んでしまう。
「球磨川先輩っ来ていたんですね!キャー!お久しぶりです!」
「『うん』『確か昨日も会った筈なんだけど』『僕の気のせいかな?』」
興奮しきっている彼女といつもどうりの球磨川ではどこか不釣り合いに見える。
周りはそんな二人を見苦笑いしたり、ため息をついたりする。
これが彼女達マイナス13組の日常なのである。
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