深い世界に集うものたち
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本郷はあまりSNSをしない。なぜならオタクとはそもそも自分のFavorite loveを貫き通すものだからだ。
一分一秒と時間を無駄には出来ない。
明「ここがtwitterか」
アプリを起動し、青色の鳥が映し出される。
今となっては2ちゃんねるよりも情報が早いであろうtwitterで情報収集することにしたのだ。
架空のアカウントでぱらぱらと閲覧していく。
そして見つける。
明「オタク解放同盟……」
過去のオタクを賞賛し、今のライト層を憎むものたちがひしめき合う。
秋葉原での事件はすでに大きく取りざたされていた。
明「英雄現るか」
ラジオ会館内部で暴れた男を万世橋署の警察は現行犯逮捕したものの、精神障害で現在犯人は入院中。
明「こういうのはどうなのか」
本郷は煽りツイートを送る。
明「昔のオタクってきめぇ! おっさんは早く引退して子作りしてろよ!」
するとすぐさま反論にすらなっていない罵詈雑言が飛び交う。
明「ひどいもんだ」
スマホを操作しながら、何度もあおる。
本郷はなにをしているのか。誰が主導しているのか知りたかったのだ。
明「乗ってこないか……」
ユーフェミア「あきらぁー」
猫なで声で彼女は本郷の膝の上に転がる。
明「今、忙しい」
ユーフェミア「えーあたしとエッチなことしよう!」
明「おまっ!」
どんどんどん!
玄関の扉が大きく叩かれる。
本郷は恐る恐る扉を開く。
警察「こんにちはー いま、幼女の声でエッチなことしようって」
明「ロリ物のエロゲしてるんだ」
警察「……気をつけてくださいね」
彼の目にハイライトはない。すでに疑ってかかっている。
明「盗聴器でもついてんのかよ」
ユーフェミア「あきらぁ……」
のぼせたような表情を浮かべて本郷の股間に吐息をぶつけてくる。
明「ええい、発情した猫かお前は!」
ユーフェミア「にゃあー」
明「ジッパーを下ろすんじゃない!」
ユーフェミア「旦那様はじっとしてたらええにゃ」
明「旦那になった覚えは……おおっ……」
本郷のジッパーが下ろされる前にもう一度チャイムがなる。
無の境地で扉を開けた。
宮園 萩音の姿がそこにあった。
萩音「あ、あのすいません……お取り込み中でしたよね。すいません」
明「いや、いいんだ」
本郷は彼女を部屋に上がらせる。不服そうなユーフェミアを胡坐の上に座らせ、話を聞き始めた。
明「でだ、何しにきたんだ」
萩音「それは……あの、あなたが戦った相手のことについてです」
明「それか、ストリートギャングじゃないのか」
萩音「ええ、なにか銃みたいなものを使ってませんでしたか?」
明「これのことか?」
本郷はプラスチックの弾を宮園に見せる。彼女はそれをまじまじと見つめた。
萩音「これは……原始的ですが、心を抑
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