プロローグ 召喚儀式
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ーーあなたが真っ当な人間らしくなって良かったわ。あなたと過ごした時間は楽しかった、こんな事言うなんて私もどうかしてるーー
ーーねぇ。マスター、私を剣へと憑依させてーーあなたが力を求めた時私の剣はあなたに答えるーー私が消える前にーーお願いエクル!ーー
消えゆく意識の中で昔の記憶が呼び起こされる
人形と呼ばれ聖杯戦争に傍観者という名目で参加し、自分の感情を取り戻し、そしてーー
俺は信頼したサーヴァントを最後の最後で失った
フランス 元アトラス院長別荘
コツコツと靴の音が二つ鳴りながら、階段を降りる音が聞こえる
「準備はできてるか?今回の聖杯戦争は勝ってもらわないと困る」
「いやー呼び出したサーヴァント次第だな」
最初に話した男性は黒いスーツに赤い上着を着ている長髪の男性。もうひとりは白髪の黒い服をしていて、黒い剣を持つ男性である。
長髪の男性は帰ってきた答えに呆れながら、話を続ける。
「冬木の大聖杯を求めるために今回の聖杯戦争で聖杯手に入れ、その力を使い、大聖杯で願いを叶えるだったな。今回の聖杯ではダメなのか?」
ダメだ。と聞かれた男は答える。俺の願いは大聖杯ではないといけない。そう答えたのだ。問いた男性はそれ以上は何も聞かず、階段の先にたどり着きそこにあった扉を開け、ついたぞと言う。
そこは魔法陣がしいてあり、触媒も用意されている。
「触媒は?」
「弟子がお土産で買ってきた剣のレプリカだ。なんのレプリカかは知らん」
なんつー適当な……
セイバーを召喚する可能性が高まったと思うがレプリカが媒体と知ったサーヴァントはどう思うだろうか?
そこは考えない。魔法陣の前に立ち、彼の方を向いた。彼はロードオブエルメロイ二世。またの名をウェイバー・ベルベット。以前の聖杯戦争の時に生き残った者同士で仲良くなったものだ。
エルメロイは頷いたので。詠唱を始める
ーー素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!ーー
魔法陣が、周りに強烈な光を発した。それが落ち着き煙の中から1人のサーヴァントが現れる。
「セイバー……召喚に応じて参上した」
鎧をまとった、騎士が現れた。自分が使う魔術でもステータスを確認出来ないのでこちらが真名
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