第71話 沖田の弱点
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(まだ、総司は自分の欠点が解ってないのか。よし、気づかれる前に決着をつけねばならんな)
土方は再び頭を回転させた。それは、間合いの計算だった。
消えたように見えたときから、死体が血しぶきを上げた間の時間はどれくらいなのか必死に考えを巡らせた。
その結果、大凡だが、沖田は消えたのではないと予想した。
沖田の間合いを詰める速さが以上に速いと考えたのだった。化け物になる前も詰めの速さは段違いに速かった。突きの速さも速かった。
だが、それさしの勝負で言えることだ。この大乱闘の中、どう間合いを詰める?
どんなに速くても一直線には来れない。と、土方は踏んだのだ。
「総司、俺の慈悲だ。この場で地獄に放りこんでやる」
土方は大混戦の中に身を投じた。そして、愛刀・兼定も抜いて二刀流で構えた。
どこからともなく現れた感じの土方に敵は驚いていたが、当然、襲い掛かる。が、土方はそんなことなどお構いなしに斬って捨てる。
「さぁ、来い、総司」
土方はにやりと微笑んだ。
「二天一流とは、ふざけてますね。では、遠慮なく行かせていただきます」
沖田は低く構え土方のみに集中して狙いを定めるのだった。
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