ターン59 蹂躙王と暴食の憑依
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くすことだって夢物語ではないと。
だが手始めに、ダーク・バルターだ。憎い、憎い、憎い。
「フィールド魔法、KYOUTOUウォーターフロントを発動!そして魔法カード、ハーピィの羽根箒!このカードでお前の魔法、罠カードを全て破壊する!」
「今更そんなカードで……まあいいさ、私の聖なる輝きも、茨の壁も破壊される」
「まだだ!そして今フィールドから2枚のカードが墓地へ送られ、さらに羽根箒のカードも発動したことで墓地へ送られた。これにより、フィールドから墓地へ送られたカード1枚につき1つの壊獣カウンターがウォーターフロントに乗ることとなる」
ウォーターフロントに突如、3色のライトが灯る。眠っていた灯台に光が宿り、遥か遠く間からでも識別できる強力な光がぐるぐると辺りを照らし出した。
KYOUTOUウォーターフロント(0)→(3)
「そしてカウンターが3つ以上乗ったウォーターフロントの効果発動!1ターンに1度、デッキから壊獣モンスター1体をサーチすることができる。来い、雷撃壊獣サンダー・ザ・キング!」
全く知らないモンスターの名前が、自然と口をついて出る。だがそれは何もおかしなことではない。今となっては、このデッキの意思が僕の意思だ。デッキ自身が自分の回し方を何よりも心得ているのだから、それを僕が知っていてもそれは当然のことだ。
ともあれ、これですべての準備が整った。あとは、決定された勝利を手順通りに掴むだけだ。
「レベル10のモンスター?あいにくだが、私にはいくらそんなものをサーチしても召喚するためのリリースがいないように見えるのだがね」
「ご高説ありがとう。言いたいことはそれだけ?なら僕は捕食植物キメラフレシアをリリースし、お前のフィールド上に、多次元壊獣ラディアンを特殊召喚する!来ぉい、ラディアーン!」
「私のモンスターをリリースだと!?ラヴァ・ゴーレムタイプのモンスターか!」
灯台の光のうち1本に照らされたキメラフレシアの姿が消え、その場所には空間を割って黒い人型モンスターが特殊召喚される。奴こそがラディアン……僕の新しいデッキの、新しいメンバーの1体だ。
多次元壊獣ラディアン 攻2800
KYOUTOUウォーターフロント(3)→(4)
「……まあいいさ。私はこのターンのエンドフェイズ、墓地に送られたキメラフレシア最後の効果によりデッキから融合またはフュージョンと名のつくカードを1枚サーチすることができる。墓地の融合モンスターを蘇生させるカード、再融合をサーチすればいいだけのことだからな」
「エンドフェイズ、ねえ……そんなもの、本当に来ると思う?」
「どういう意味だ?」
「このターンで終わらせる、それだけの意味さ。ラストターンと洒落込もうよ、ねえ?手札に眠りし
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