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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第240話 味方
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も、恥ずかしさもあって、出来る事ではないのだが……、今は仕方ない。それに、幸いにも周囲にいるのは、アスナ以外は、NPCばかりだったから良かった、と言えるだろう。
事情を知っているアスナは、少々妬けてしまいそうな気持ちを抑えつつ、笑顔で暫く見守った後、そっとレイナに促した。……その後に、2人ともが顔を真っ赤にさせたのは言うまでもない事だった。
その後は、まだまだ火照った様子だった2人で、ちょっとクールダウンの時間も欲しかったんだけど、時間も時間だったから合流した。
アスナを中心に、BOSS戦のプランを上げていったその時。
「あれ? おーい、レイナー、リュウキ―、どーしたの? 大丈夫??」
「ふぇっ!?」
「っ……」
ひょいっ、と顔を覗き込むユウキ。突然、ユウキの顔が前に出てきたため、レイナは驚きつつも、直ぐに手を振った。リュウキも同じだった。
「ううん、大丈夫、大丈夫だよっ、えっと、メンバーのポジションの話、だよね?」
「うん。そーだよ。レイナやアスナ、リュウキが入ってくれて、すっごく幅が広がったんだよー!」
「……ああ。そうだな」
リュウキは、こほんっ、と咳払いを1つして、頷きつつ 辛うじて聞いていた内容を頭の中で再生する。
「ユウキとラン、ジュンとテッチが
近接前衛型
(
フォワード
)
、タルケンとオレ、ノリが
中距離型
(
ミドルレンジ
)
、後の3人が
後方援護型
(
バックアップ
)
、だな。確かにバランスが良い。戦術の組み立て次第で十分に出来る」
「はいっ、そういっていただけると、凄く心強いです」
ランは、ぱぁっ と花開く様に笑顔になった。
その笑顔のまま、指を立てて。
「リュウキさんは
中距離型
(
ミドルレンジ
)
となってますが、
全範囲
(
オールレンジ
)
の方が良いかもしれませんね。剣だけじゃなく、魔法にも長けてるとの事ですから」
「ん。それでも問題ないが、個人プレイに走ってしまう可能性も高いからな。しっかりと意思疎通はしていこう。敵の手数の多さ次第では難しいかもしれないが、最低限度は伝えるつもりだ」
リュウキとランの話を聞いて、皆頷く。
「ははは。ランに勝っちゃうリュウキなら、ほんと安心だよ」
「だよねだよねー? あっさりやっちゃいそうな気がするよー」
あはは、と能天気に笑うのは、ジュンとユウキの2人。
そんな2人のオデコに、『こらっ』と指をはじくのはアスナ。
「頼りすぎちゃうのも駄目だよー? リュウキ君はとっても強いけど、負担をたくさんかけちゃう訳にはいかないからね? ユウキだって、十分凄いんだから。それに、ジュン。男の子なんだから、もっと頑張る事っ 良い?」
「「はーい、
先生
(
せんせー
)
」」
勢いよく、手を挙げて返事をする2人。
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