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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第240話 味方
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風に思ってしまう事に、玲奈は罪悪感を覚えてしまっていた。
そして、ある程度準備が出来たその時、部屋の扉をたたく音と共に、声が聞こえてきた。
『レイ、準備できた?』
明日奈の声だった。
玲奈は、一瞬だけ緊張したが 直ぐにほっと撫で下ろし。
「うん、大丈夫ー。今行くよー」
返事を返して、素早く身支度を整える。
ただでさえ、以前の件があって、母との食事に強い抵抗感が生まれている玲奈ではあったが、それでも一緒に食事の席に着く事が出来ているのは、姉の明日奈のおかげだと言えるだろう。……母の視線が……、矛先が姉の方に向いていると言うのに、ただ何もせずに蹲ってはいられないから。
「お待たせ。お姉ちゃん」
「うん。でも良かったねー。時間通りに戻ってくれて。私、すっかり忘れちゃってたよ。う〜ん、注意してたつもりなんだけど」
明日奈は、笑顔で軽く頭を掻きながらそう答えた。
しっかり者の姉であるが、あの世界ででも、……全ての嫌な事を忘れさせてくれる様な夢の世界ででも、完全無欠である訳は無い。心のゆるみは、誰にでも存在するから。
「あははっ、ほんとに楽しかったからね? 相対性理論、って事だね? 楽しい時は、ほんとに楽しい時は、時間を忘れちゃう。とっても短く感じる。1時間が1秒に、いや 1日だってもっともっと短く感じるから。……その逆は、やっぱり大変で、辛いけど、頑張らないと、だよね」
玲奈の言う
辛い
(
・・
)
と言う言葉の意味は明日奈もよく知っている。その上で玲奈も明るく振舞おうとしている。その気持ちを察した明日奈は、その意を酌むと、笑顔で玲奈にいう。
「だね? それにしても、レイの旦那様には ほんとにお世話になっちゃってるねー? 姉妹共々さ? 感謝してもしきれないよ」
「だ、だんっ……なっ///!?」
以前の世界では兎も角、今の現状では挙式は……、当然ながら結婚式は上げていない。生活力はあるものの、学生の身分であることもそうだが、まだ心の成長が整っていない、ということもあるから、当然だ。
でも、気持ちは決して揺らがないのも事実だった。
強く思ってはいるんだけれど……、やっぱり ストレートに言われてしまうと、赤面してしまうのは我慢できない様だ。何度もからかわれていて、多少は耐性ができてきてる? とも思えていたんだけど、不意打ちに近しい明日奈の一言だったから、と言う理由もあるだろう。
「も、もうっ り、リズさんみたいな事っ/// お、お姉ちゃんっ!」
「ふふふ。ごめんごめん。私も、レイとリュウキ君には本当に頼りっぱなしだから。……ちゃんと返せる様に、頑張るから。だから、レイ。……ちょっとで良いから、安心して 見てて欲しいかな。
向こう
(
ALO
)
でも……、
家
(
ここ
)
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