【ネジおじさんに向日葵の花を】
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
……」
大げさな態度を少し疑問に思いつつ、ヒマワリの頭に片手をぽんと置いて宥めるネジ。
「ヒマワリはオレよりネジに懐いてんなぁ、父ちゃんとしては寂しいってばよ...」
「だったらオヤジ、火影なんか辞めて影分身じゃない本体で家に居る時間増やせってばさ。じゃないとヒマワリ、ネジおじさんのこと"お父さん"って呼ぶようになっちまうかもだぜっ?」
「そ、そりゃ困るってばよ...?! けどまだ火影辞めるわけにゃいかねぇし、こうなりゃ何とかシカマルに頼んで、休み増やしてもらうかッ」
「───ヒマワリは、ヒナタと一緒に家の庭で向日葵の花の世話をしていたんだろう?」
「えぇ。その後ヒマワリ、眠くなっちゃったみたいでソファに寝かせていたの」
ネジにそう話すヒナタ。
「...そうだ! おじさん、あのね」
ヒマワリは、確信を持ってポケットの中から向日葵の種を幾つか取り出した。
「お家の庭にはもう向日葵の花咲いてるけど、このタネ、今から植えてもまだ咲くのに間に合うよね? 一緒に、この向日葵のタネ植えようよ!」
「...あぁ、そうしよう」
ネジはヒマワリと一緒になって、夏の日差しが燦々と降り注ぐ庭の空いているスペースに種を植えた。
「このタネ…、誰がくれたんだと思う?」
「ん...? 誰かに貰った種なのか?」
「ふふ……、ヒミツっ」
ヒマワリはにっこり無邪気な笑顔になり、ネジはそれにつられて目を細め、柔らかに微笑んだ。
《終》
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ