sts FINAL 「それぞれの道へ」
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抵の人は嫌がるんだから。ね、フェイトちゃん?」
「え、あぁうん。わ……私も結婚したとして……旦那さんが他の人に抱き着かれてるの見たら嫌だし」
いやまあ……ふたりの言っていることは最もだとは思うのだが、必要以上に責められている気がするのは俺の気のせいなのだろうか。
チラリとフォワードに視線を向けてみると真っ先に見えたのはなのは達の味方をしているスバル。キャロはよく分かっていない顔をしてエリオに訪ねており、エリオはどう答えたものかと苦笑いをしている。最も頼りになりそうなティアナは厳しい目をこちらに向けているわけで……スバルのようになのは達の味方をしているならともかく、それ以外のものも感じられるだけに俺がお前に何をしたと抗議したくなる。
「とりあえず、この話はここまで。ヴィータちゃん達が待ってるだろうし、みんなさっさと行くよ」
なのはの言葉にフォワード達は一斉に返事をする。さすがは仕事に真面目ななのはさん。はやてと違って隊長としての風格がきちんと装備されている。
……こんな風にこいつらと騒げる日々も今日で終わりなのか。
そう思うと寂しいと感じる俺が居る。しかし、それはそれぞれが自分の道を見つけて歩んでいるということでもあるのだ。歩む道は違えど俺達の目的は変わらない。ならばたとえ道が今日分かれてしまおうと、交わるときは自然に交わる。会おうと思えばいつだって会えるんだ。
正直……今の俺はこれからどう歩むか迷ってる。
だけど今はそれでいい。迷いに迷って納得の行く答えを出そう。そうすれば……俺はどんな道であっても自分を見失わず進んでいけるはずだ。
出会いと別れを繰り返しながら俺達は生きていく。1日1日を胸に刻みながらそれを思い出に変えて前へと進む。これからどうなるかなんて分からない。それでも俺は……俺達は自分達の道を歩み続ける。
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