暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
113話:互いが望む未来
[9/9]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
は保険が半分、自分の興味が半分と言ったところだが。戦闘機人をベースにしているとはいえ、私の作品とは違う反応があるかもしれない。そんな研究者の性のようなものだよ』
それは結果として役に立ったようだ。そう語るスカリエッティに、「黙れッ!」と言って腕を振るうエクストラだが、相手はモニター。腕は無駄に空を切るのみ。
「ぐ、ああぁあぁぁぁッ!?」
「エクストラッ!」
『キミの姿を見られてるかはわからないが……見させてもらうよ。キミの奥底に宿る欲望≠』
―――世界を破壊したい≠ニいう衝動をッ!
そう言い残すと消えるモニター、それと同時にに光は更に強さを増していく。共に痛みも動悸も激しくなっていく。
漏れだす光、しかしその色は次第に一色だけではなくなり始める。体の中から溢れ出る光の他に、黒く炎のように揺らぐ光が少しずつ漏れ出していた。
「あれは…プロトWのときの…!」
『闇の瘴気…負の感情と本人のより強くなりたいという願いに感応している…!』
そう言えばあの時もそうか、と納得する士。早く止めないと取り返しのつかないことになる。そう判断し、踏み出したのだが……
二色の光が渦を巻き、荒れ狂う嵐のように士に襲い掛かった。両手で顔を庇うようにするも、嵐の勢いは収まらず士の体を吹き飛ばした。
「ぐッ―――え、エクストラぁッ!」
「あああぁアアァァぁあアァァぁあああぁあァァァぁぁぁッ!!」
大きな叫び声、眩くなる光。
近くで倒れる士も、二人の戦いを見ていた者達全員も。その光で視界が数瞬遮られる。
光が落ち着いていき、視界がしっかりし始めた頃には……
「―――…ウゥゥ…ッ」
肥大化した四肢、憎悪の炎を体現するかのように禍々しく歪んだ装甲。
先程よりも大きく突き出した仮面の板、口元には凶暴な歯を見せるような口が新たに出現していた。
「ガアアあぁアあぁアァぁァあアあァァぁぁぁぁッッ!!!」
野獣の如く吠えたその人は。
先程まで見られていた人間味は、完全に消え去り。
―――まさしく野獣のような何かを纏い、そこに立っていた。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ