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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
113話:互いが望む未来
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も孕んでいる。
 それが戦いというもの。ということは、自分自身の体が身をもって知っている。


だがしかし、それでも尚。

自分のこの力を、必要とする場所がある。救える命が、守れる大切なものが、そこにあるはずなのだ。
それを守れなかった時の後悔の方が、傷つけられるよりもずっと痛い。そのことを、なのはは知っているのだ。


「…アルト、向かってくれるか?」
「は、はい!」


 その様子を見たはやては、操縦桿を握っているアルトに指示を出す。
 こうなったなのはは、てこを使っても動かないことを知っているからだ。


「行こうなのはちゃん、何か助けになるかもしれんし」
「うん…ありがとう」
「ふふ、どういたしまして」


 互いに笑顔を向け合い、意思を疎通する。その様子を見ていた周りも、諦めたような表情を浮かべた。

 心身ともにボロボロとなっている機動六課の面々を乗せ、ヘリはこの事件最後の戦場へと向かった。
























「オオオォォォッ!」
「はぁぁぁぁッ!」


 フォーティーンの暴れ回った跡の残る路上、そこで拳を交わし合う影が二つ。

 右ストレートが飛び、それを避けカウンターを仕掛ける。それを仮面を掠れるほどのきわどいところで避け、互いの肘と肘を引っかける。
 ストレートを出した勢いを利用し、両足を引っかけ地面へと倒す。左の拳を突き出す準備をするが、その前に背中に足が命中し、前のめりに倒れる。

 前転するように転がり終えると、すぐさま後ろへと向き直る。そこには少し特殊な銃を構えた相手が、既に銃口を構えていた。
 慌てて後ろへ飛び、飛んでくる銃弾を回避する。転がりつつシアン色のエネルギー弾を躱しつつ、片腕を支えに体を持ち上げる。

 直線的に被る二つの銃口、ほぼ同時に引き金が引かれ飛び交う二色の銃弾。
 衝突し合い火花を散らす弾もあれば、標的から逸れ地面に穴を開ける。体勢を立て直しながら、今度は弾丸を撃ちつつ相手に向かって走る。


「はッ!」
「ッ…!」


 弾丸の雨の、一瞬の晴れ間。そこで銃を剣へと変え、再び来る弾丸をその刀身で弾く。
 瞬く間に距離を詰めると白刃を振るう。しかしそれをスルリと躱すと、更なる追撃を逆手に持ち替えた銃で受け止める。


「この…ッ!」
「ぐぅッ!」


 互いに腕に力を籠め、距離を空ける。銃と剣、通常では交わることのない二つの得物が結び合う。
 ふとした瞬間に距離を開け、再び銃口を向ける者―――ディエンド。そして向かってくるシアンの銃弾を、致命打となり得るものだけを弾く―――ディケイド。

 飛んでくる弾丸を凌ぎ、刀身で
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