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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
113話:互いが望む未来
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ミッドチルダ上空、ヘリコプター内部。
「スバル、ティアナ。ありがとう」
「い、いえ!」
「当然のことをしたまでです!」
ゆりかご内部に閉じ込められたなのはとはやて、リインを救出すべく突入した二人。
いくつもの壁を突破し、ゆりかごの玉座へとたどり着く。そこには戦闘機人bS―――クワットロと救出できたヴィヴィオを抱え、救援を待っていたはやてとなのはがいた。
彼女らを抱え無事に救出したスバルとティアナ。外で待機していたシャマルにヴィータ、ザフィーラを加え、ヘリへと帰還したなのはの第一声がこれだ。
なのはの感謝の言葉に、スバルとティアナは遠慮がちに返した。
「フェイトちゃんも、ライトニングの二人が応援に向かって、無事合流したって」
「そっか、よかった……」
スカリエッティのアジトへと向かっていたフェイトの現状を聴き、はやてとなのはは安堵する。
応援がいたとはいえ、六課からはフェイト一人で向かったのだ。心配するなという方が無理な話だ。
「これで一件落着、やな」
「いえ、実は…」
肩の荷が下りたと言わんばかりのはやての言葉、それに対してシャマルが一言加えようとした。
その時……
ドカンッ! と。
大きな爆発音と共に、黒々とした煙が立ち込めたのだ。
「ッ、なんやあれ!?」
「実はナカジマ三佐達のいる戦線で、例の怪人もどき≠ェいたようで…。特策隊の方が応援に向かってくれたようなんですが、そこに巨大な敵が現れたようで…」
「巨大な…? それって…」
「角なのか他の何かなのか、よくわからないですけど、それがビルの上に飛び出ているのが見えました」
そんなに!? と驚くなのはやはやて、スバル達。実際に目にはしていなかったが、シャマルの目は嘘を言っているようなものではないし、嘘をつく必要もない。
先程煙が上がったの方に視線を向けるが、しかしシャマルの言っていたようなものは見えない。何か変化があったのか?
「……行こう」
「ッ、でもなのはさん、体が…!」
「休んでる暇なんてないよ、もしかしたら大変なことになってるかもしれないんだから」
「でも…」
追いすがる面々に、あくまで大丈夫と気丈に振る舞うなのは。実際は残りの魔力も体力もわずかだ。動かないのが無難なのだろうが……
(それでも、やっぱりじっとなんかしれられない…!)
思わず、未だ首にかける自分のデバイスに、手が伸びる。
不屈の魔導士≠ネんて呼ばれることもあるがその実、戦いに不安がない訳ではない。
誰かが傷つくかもしれない、大切な何かを失うかもしれない。
そして同時に―――自分自身が墜ちる可能性
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