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NARUTO日向ネジ短篇
【手負いのバースデー】
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ど、茂みの影でそのまま動けなくなったんだろうな、毒を受けた傷を負っていたせいもあってね」

 感情的になるハナビに、あくまで冷静に述べるサイに次いで再び綱手が付け加えた。

「都合が良かった、ねぇ…。まぁ、そう受け取られても否定はしないさ。とはいえ、ネジの実力を買ってる上でやってもらったんだ。それに、結果はどうあれ任務自体は失敗ではなかったようだからね…。悪いけどこれは極秘任務にあたる、これ以上は話せないよ。ネジに直接聴いても無駄だからね」

「────っ!」

「あっ、ヒナタ姉さま、わたしも兄さまの所に行く…!」

 出て行く姉妹に続いてナルト、サクラ、サイも火影室を後にした。





「身体中に回った毒はほとんど取り除きましたが、毒性が強かったせいもあって三日程度は体に痺れが残ると思われますし、左上腕の深い裂傷は傷口は塞いだとはいえ、まだ無理をすると傷が開きかねないので数日間入院させますね。意識はありますから、少しくらいの面会ならOKですよ」

 5人が急ぎ病院へ来ると、受付の者から待つように言われてしばらくすると、治療を終えたらしいシズネがやって来てネジの状態を説明してくれた。



「───兄さま、生きてる!?」

 ハナビが真っ先に病室へ声を上げて入って行った時、ネジは身体を動かし辛そうにおもむろにベッドから上半身を起こした。

「あ、ネジ兄さん、無理に身体起こさなくていいから…!」

「ヒナタ様、ハナビ様まで……。大した事はないのに、わざわざ見舞いなど不要ですよ」

「つれない事言うよね君は。僕らがたまたま見付けたからいいけど、別の忍か何かに見付かってたりしたら白眼使いとはまた別の意味で、連れ去られてたんじゃないのかな」

「サイ、余計な事言わない…!」

 若干意味深な発言をたしなめるサクラ。

「ネジ、これからはオマエの単独任務には影分身のオレが付いていくってばよ」

「……いきなり何を言い出すんだお前は」

 ナルトに怪訝な表情を向けるネジ。

「極秘任務だか何だか知んねーけど、影分身のオレがいればいつだって守ってやれるだろ?」

「要らぬ世話だ。…ましてお前を連れて行けば確実に極秘ではなくなる」

「けどよ、1人だったからピンチになって死にかけたんだろ? 仲間と一緒に行動すんのがフツーなのによ」

「単独でなくてはならない任務だったんだ。遂行した後、数人との交戦でしくじったのは俺の不始末だ。それに……死の覚悟など、忍になる前からとうに出来ている」

「────ネジ兄、さんが……日向の呪印を受けた時から、その覚悟を持ったのは、分かっています」

 俯いているヒナタの声は、微かに震えていた。

「あの事件があって、宗家に憎しみを抱いた
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