【手負いのバースデー】
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、自分に厳しい人だから……」
「このままじゃ頼れる忍として火影に仕事押し付けられまくって体壊しちゃうかもよっ? いくら強い兄さまでも、疲れ溜まったままで任務中何かあったりしたら大変じゃない!」
「それは、私も心配しているの。疲れた所なんて見せようとしないから……それこそ倒れるまで働きかねないもの」
「だったら姉さま、今すぐ火影に申請しに行きましょ! しばらくの間兄さまに高ランク任務与えるの禁止して、自主トレとかもさせないようにしてもらうの! 火影命令なら、ちゃんと休んでくれるんじゃない?」
「そうだと、いいけど…」
「とりあえず火影室に行ってみよ、姉さま!」
「───おや、ちょうどいい所に来ちまったねあんた達」
ヒナタとハナビが火影室に来てみると、先客が居た。
「あ、綱手様……と、ナルト君にサクラさん、サイ君も」
「何かみんなして浮かない顔してるけど、任務失敗でもしたわけ?」
「してないよ、僕らはね。…彼も、任務自体は失敗したわけではないらしいけど」
サイだけ笑顔になって答え、言葉に引っ掛かりを感じるヒナタ。
「え? 彼って───」
「オレ達は任務の帰りだったんだけどよ、その途中で……毒受けた怪我して動けなくなってたネジを見つけたんだ」
「は?? に、兄さまが…!? 何でっ」
「ネジ兄さんは今、どうしてるの…?!」
ナルトの話から動揺を隠せないハナビとヒナタに、サクラが説明を加える。
「落ち着いて二人共。…任務から帰還際にナルトが、近くに知ってる気配がするって言い出して探ってみたら、茂みの影に倒れてる人を見つけて……それがネジさんだったの」
サクラによると、左上腕に大きく裂傷を負い、他にもあちこち傷付いており、それに伴って強毒も受けていたらしくその場でサクラが医療忍術を施したが、既に身体中に回った毒が抜ききれず、木ノ葉の里まではそう離れていなかった為、ナルトがネジを背負い急いで帰還し病院へ運び然るべき治療をシズネに頼んで、火影に報告していた所らしい。
「───え、どういうこと? 兄さま、単独任務だったのっ? 姉さま、聞いてた?」
「ううん、そこまでは……」
「今回は、どうしても優秀な白眼使いで単独行動でなけりゃならない任務だったのさ」
綱手がそう付け加えた。
「それって……ネジ兄さまじゃないといけない任務だったってこと? 分家の、上忍だからっ? 最悪、任務を失敗しても兄さまが死ねば呪印の効果が発動して白眼が使い物にならなくなるから、都合よかったんじゃないの…!?」
「その通りだろうね。彼なら、万いち生け捕りにされて白眼を抜かれるより、自害を選択するだろうから。…今回は何とか敵を撒いたはいいけ
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