【いたずらなお月様】
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が早い。
「…ちょっとナルト、姉さ...じゃなくてネジ兄さまの食べっぷりに見とれてると、自分のラーメン伸びちゃうよっ?」
ハナビの言葉で、我に返るナルト。
「うおッ、ネジに負けてらんねぇってばよ...!」
急にペースを上げて2杯3杯4杯と食べ進めるが、ネジ姿の中身ヒナタは更にその上を行き、9杯目に達している。
ナルトは5杯目を頼んだはいいが動きが鈍り、一方のハナビは2杯、ヒナタ姿の中身ネジは1杯のみで食べ終えていた。
「ナルトく...ナルト、そのラーメン食べてあげようか?」
十杯目の苦もなく隣のナルトに屈託のない笑顔を向けるネジ姿のヒナタ。
「ま、負けた……。じゃあ、頼むってばよ。...つか、腹減ってたからっていくら何でも食いすぎじゃね? ネジってそんなに大食らいだったか?? ヒナタの方が食うイメージだったけどよ...?」
二人の姿が何故だか入れ替わっていると未だに気づいていないナルトがヒナタの方に目を向けると、その中身のネジは黙ったまま不機嫌そうに視線を逸らす。
「あ、えっと……これ食べ終えたらもうやめておくから、気にしなくていいよ」
上品な仕草はそのままに、十杯目を軽々平らげるネジ姿のヒナタ。
……一楽を出る際、ヒナタ姿のネジは自分の姿をした中身のヒナタに密やかに話し掛ける。
「(ヒナタ様……幾ら何でも俺の姿で食べ過ぎです)」
「(ご、ごめんなさいネジ兄さん……ほんとにお腹、空いちゃって)」
普段ならそう簡単に笑顔にならないはずの自分が、中身がヒナタ故に照れ笑いをしているのが、我ながら奇妙に感じてしまうネジだった。
「───あ、ハナビ様! 見つけましたよ...!」
ハナビの世話役の1人の女性が、こちらへやって来る。
「今日は午後から、宗主様との稽古ですよっ?」
「あ、いけない、忘れてた...! ごめん姉さま、兄さま、ナルト、そういうことだからわたし抜けるね! あとは三人でよろしくしててっ!」
ハナビは世話役の女性と共に、日向家へ急いで戻って行った。
「よろしくしてろっつわれてもなぁ、あ”ーちょっと気持ち悪ぃ...ッ。腹ごなしにもういっぺん体動かしてぇ気分だってばよ」
「じゃあ……ナルト、今度はちゃんと私───じゃなくて俺と、手合わせしてみる...か?」
ネジ姿のヒナタがそう持ちかけた。
「お? 飯食って調子よくなったんなら相手になるってばよ! そういう事ならもっかい修行場所に行こうぜッ!」
嬉々として先に行くナルト。
「……ヒナタ様、いいのですか? 無理しなくとも、ナルトとの手合わせの続きなら俺が───」
「大丈夫。...私、ネジ兄さんの身体で回天や八卦64掌
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