【いたずらなお月様】
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してナルトに愛想笑いをしながら答える。
「ヒナタさ…じゃなくて、ネジ兄、さんはちょっと調子が悪いみたいだから、修行はまた今度にしてくれるかな、ナルト…君?」
「へ? どっか具合悪ぃのかネジ。…てかヒナタ、なんか声おかしくね? いつもより低いっつーか……」
怪訝そうに顔をのぞき込んでくるナルト。
「あ、あのね、今朝からちょっと喉の調子が悪くて……ネジ兄さんも、そうみたいなの」
「だからさっきから何もしゃべらねーのか? ヒナタの背中に隠れることねぇのによ。...大丈夫か、お前ッ?」
ナルトはサッとネジの背後に回り込み、肩に片手を置いてこちらを向かせようとしたが、当のネジ姿の中身ヒナタは体をビクッとさせあからさまに動揺する。
「わたっ……お、お俺は?! だいじょぶ、だよ...! 気にしないで、ナルトく...ナルトっ」
「ん、確かにネジの声も変だな? いつもより高ぇっつーか...。まぁ二人して声の調子悪ぃなら仕方ねぇか!」
(ちょっと無理あるよ兄さま、姉さま……。なのにそれを真に受けとくナルトって、やっぱりバカっ?)
内心呆れ返るハナビ。
「声の調子悪ぃだけなら、修行できるよなッ? ネジだってさっき大丈夫だっつってたしよ!」
「いや、だからナルト君、それはまた今度と───」
「ネジ兄さ...じゃなくて?! ヒナタ、さま……お、俺なら平気ですっ。ナルトく...ナルトと、修行します...!」
顔を赤らめたままのネジ姿のヒナタは、恥ずかしがりながらもナルトと修行したいらしい。
「し、仕方ないですね……。私も付き合います」
自分の姿ではあれど、ヒナタの気持ちを汲んでおくネジ。
「はぁ...もう、こうなったらわたしも付き合うよ姉さま、兄さま、ナルトっ」
ハナビも加わり、こうして四人は屋外の修行場所に向かう。
ヒナタ姿の中身ネジとハナビは少し離れた所から二人を見守り、ナルトは早速ネジと修行を開始するが、ネジ姿の中身ヒナタはあたふたしっぱなしで、ナルトからの攻めを受け流すばかりだった。
「おいネジ! 避けてばっかいねーで、そっちからも攻めてくんねぇと修行になんねーだろ? 遠慮なく柔拳かまして来いっつのッ」
「えっ? あ、はい…!?」
「───あ〜ぁ、ネジ兄さまってばナルト相手に戸惑い過ぎ…ってごめ〜ん、中身ヒナタ姉さまだから仕方ないよねっ」
「…………」
からかい気味なハナビにヒナタ姿の中身ネジは、本来のヒナタならしなそうな若干不機嫌な顔をしている。
「あっ...!」
ネジ姿のヒナタが、しりもちをついた。
「お、おい、大丈夫かネジ?」
「へ、平気だよ……あはは」
ちょっ
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