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NARUTO日向ネジ短篇
【生きてよ、ネジおじさん】
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れの存在が、薄れていく……?

それと一緒に、おれの意識も、もうろうとしてきた……...


「このまま……おれ、消えて無くなっちまうの、かな……?」

「ボルト、大丈夫だ。お前はきっと、元の居場所に戻るだけだ。消えたりはしないさ」


 おじさんは力強くおれを励ますようにそう言って、母ちゃんと同じように片手を握ってくれた。

───そのおれの手も、もう消えかかってる。

しゃべれなく、なる前に……ネジおじさんに、どうしても言っておきたいことが、あった……

それで例え、未来がどう変わったって、今度はおれが繋ぎとめるんだ……っ


「ネジ、おじさん……生きてよ、何があっても。待ってる、から……未来で、ヒマワリと……一緒に─────」


 そこでおれの意識は、完全に途切れた。






「───ボルト...?! やっと、目を覚ました...っ! もう、何よ、私のこと庇って大怪我するなんて……。あんたが死んじゃったら、私のせいになっちゃうでしょ、バカっ...!」

 次に目が覚めたら、病室だった。

サラダの……メガネ外して泣き腫らした顔が、おれの目に映った。

だってさ……お前あの時、無茶しやがるから────


「お兄ちゃあんっ、よかったよぉ...っ!!」

「本当……意識を戻してくれて、本当に良かった、ボルトっ...!」

 ヒマワリと母ちゃんも、泣かしちまってたんだな……


「ボルトッ、お前...、寝坊にも程があるってばよッ。心配させやがって……なぁ、ネジ...!」


 ────え、おじさ……...?


「お帰り、ボルト。皆…、待ってたんだぞ。勿論、俺もな」


 父ちゃんが、呼びかけたら……そこには、ネジおじさんの姿が……!!

白装束着てた頃より、さすがに少し老けてるけど、おれとヒマワリの、おじさんだ...!

生きていて、くれた...っ


「お前が言ってくれたんだ、俺に……何があっても生きてくれと。大戦で瀕死の重傷は負ったが...、一命を取り留めてみせたぞ。お前の言葉のおかげだ、ボルト。だからお前も…、何があっても生き抜いて見せてくれ。これからもずっと……ヒナタやナルト、ヒマワリとお前をすぐ傍で、見守ってゆくから」


 その時のネジおじさんの優しい笑顔が、おれには一生、忘れられなかった。



《終》

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