【生きてよ、ネジおじさん】
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「……...ッ!?」
「えっ、え...?! 私が、母ちゃんで……兄さんが、ネジおじさん...!?」
おれが上げた二回の大声で、周りにいた人達から注目を浴びちまうおれと母ちゃんとおじさん。
「お前、とりあえず場所を変えて話すとしようか。───俺の家に来いッ」
「あ、ネジおじさ...じゃなくてネジ兄さん、私もっ」
ちょっと引きつった笑顔を見せて、おれをまた小脇に抱えたおじさんは急いで自分ん家に帰り、母ちゃんも付いて来てくれた。
……居間の畳に座らされると、ネジのおじさんは開口一番こう言った。
「おじさんなどと言われる程、まだそんなに歳は取っていないんだがな。ましてヒナタ様相手に、"母ちゃん"などと……お前、どういうつもりか聴かせてもらおうか」
仁王立ちして腕組み、しかめっ面で見下ろしてくるおじさん……、怒った時のヒアシのじぃちゃんみたいで怖いってばさっ。
母ちゃんの話では、おじさんは強くて優しい人だって言うし、父ちゃ...親父もよく、ネジは天才ですげぇ奴なんだって、おれとヒマワリに言ってるんだけどな...?
「ネジ兄さんったら、怖がらせちゃダメだよ。...ねぇ君、まずは名前教えてくれるかな? ちなみに私はヒナタで、この人はネジっていう私のイトコのお兄さんだよ」
「うん、知ってる。おれは、うずまきボルトだってばさ」
───つい正直に名乗って、少し後悔した。
何でか知らないけど、おれはもしかしなくても、過去みたいな所に居るのかもしれない。
だって今目の前にいるネジおじさんは……おれの世界では昔あった戦争で、母ちゃんと父ちゃんを命懸けで守って死んじまっているから。
ほんとにここが過去みたいな世界だったら、"うずまきボルト"って名乗ること自体、危険なんじゃないか……?
漫画とかSF映画でよく、過去に行って未来を変えるみたいな話あるけど、ひとつ間違えば"自分"や大切な存在が無くなっちまう可能性があるとか何とか────
おれの見てる、ただの夢とかだったら大丈夫なはずなんだけどな……。そうだとしたら、おれの想像上のおじさんが喋ってるってことになるのか?
確かに、おじさんには会ってみたかったし、修行だって一緒にしたかったし、生きててほしかったし……色んなこと、おじさんから教えてもらいたかった。それは、ヒマワリだって同じ気持ちだ。
うずまきボルトっておれの名前を聞いて、若い頃の母ちゃんとおじさんは、少し驚いた顔をしていた。
そういえば、若い頃の親父は……? 居るとしたら、今どこに────
「うずまき、ボルト君……。どうりで、ナルト君に似ていると思ったよ。ね、兄さん?」
「確かに、似ているとは思いますが……ナルトに
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ