【ネジおじさんの休日】
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た。
ヒマワリは兄にエールを送りつつ、見ていて自分もやってみたいと言い出し軽くやらせてみると、テンションが上がってきて普段の薄蒼い眼から一時的に白眼になり、一発だけ強力な柔拳が繰り出された。
ネジは直前変わり身の術で避けた為事なきを得たが、ヒマワリの白眼から繰り出される柔拳をまともに食らえば、父親のナルトが一日中動けなくなる程の威力を秘めていた。
…その事に内心ネジはちょっとした喜びを感じており、このまま教えていけば白眼使いとして目覚ましく成長しそうだとは思ったが、強制は一切せず本人のやりたいようにやらせる事にしていた。
───昼時になり、家に戻って昼食を作ったネジは元々ヒナタと同様に料理が上手く、身体を思いきり動かした事も相まってお昼ごはんがとても美味しく感じられたボルトとヒマワリだった。
ネジが後片付けを終えてふと二人の方を見ると、居間のソファでボルトとヒマワリが肩と頭を寄せ合い、小さな寝息を立てていた。
昼前によく身体を動かしたのと、昼ごはんをいっぱい食べたから眠くなったのだろう。ネジは微笑みを浮かべ、二人にそっとタオルケットを掛けてあげた。
……あどけない寝顔のボルトとヒマワリを見ていると、何ともいえない愛おしさが胸の内に広がる。
それと共に、ふわふわした眠気を覚えたネジは、ボルトの横の空いているスペースに腕と頭を乗せ床に座った姿勢で、ボルトとヒマワリと一緒に心安らかな眠りに落ちるのだった。
「───おじさん…、ネジおじさん、起きるってばさ!」
「ん…? ナルトか、どうした? また随分背が縮んだな……」
ネジは微笑しながら、間近の金髪の少年の頭に手を置いて優しくぽんぽんした。
「な、なに寝ぼけてるんだよ。ナルトは父ちゃんだろっ? おれはボルト! それより、ハナビのおばさんが家に来てくれたってばさ……あ」
「ボルト〜、誰が"オバサン"だって?」
床に座ってソファに寄りかかっていたネジが寝ぼけ眼で見上げると、いつの間にか従妹の日向ハナビが家の中で仁王立ちしていた。
「ハナビのお姉ちゃんがね、お夕飯の材料買って来てくれて、今から作ってくれるんだって!」
「何だと? ハナビが、夕飯を───」
ヒマワリの話から、ネジは嫌な予感がして目が冴えた。
「兄様、お昼寝にしては長いわね? 窓の外を見なさいよ、もう夕方よ? 姉様とナルトが夫婦そろって一晩居ないのは聞いてたし、夕食何にしようとしてたか知らないけど、色々買って来てあげたから私が作るわね〜」
「ちょ、ちょっと待てハナビ。お前が料理をするとロクな事には…!」
「大丈夫だいじょうぶ、任せなさいって!」
止めようとするネジをよそに、意気揚々とハナビは単独で夕食
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