暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO日向ネジ短篇
【兄さまと姉さまと時々ナルト】
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
めてやれってばよ。ネジの顔、青ざめてきたぞ?」

「あっ、ごめんね兄さま。つい、力が入っちゃって…!」

「いえ、大丈夫、ですよ。……コホコホッ」

 と言いつつ軽く咳き込んだため、ハナビはようやくネジの背中から離れ降りた。

「なぁ、ヒマだったらオレと一楽のラーメン食べに行かねぇ?」

「いや、ハナビ様とはついさっき甘味処で───」

「いいじゃない兄さま、ナルトのおごりで食べに行こ!」

「へ? オレが奢んの…!? 上忍で1つ上の年なんだし、ネジが奢ってくれってばよぉ」

「誘ったのはあんたなんだから、ナルトがおごりなさいよねっ」

「ハナビ様、先ほど団子を何本か……ましてその前にも他に頂いたでしょうに」

「え? あれくらい別腹に決まってるじゃない! ラーメンくらい軽く食べれるよ?」

「……やはり、ヒナタ様の妹君ですね」

 呆れるよりも感心したように、ネジは少し目を見開いた。

「ねっ、姉さまよりは食べれないから!」

「遠慮せずに、ハナビ様の思う通りに頼んで下さい。どうせ、ナルトの奢りですから」

「どーせって何だよネジ! あーぁ、マジでオレが奢んのかよ。今持ってんので足りっかな…??」



 ─── 一楽で、ハナビは結局の所一杯しか頼まなかったので、さすがに姉のヒナタの様にはいかなかったのか、一杯だけで我慢したのかは定かではなかった。

「ねぇナルト、あんたってヒナタ姉さまのこと、どう思ってるわけ?」

 一楽を出た後、ハナビは突如ナルトに問いかけた。

「ヒナタ? オレにとって同期の仲間の1人だぜ!」

「……まさかそれだけじゃないよね」

「ん〜、意外とよく食べるよな? それによくオレのこと心配してくれるし…、いい奴だってばよ!」

「いい奴ってあんた、女の子としてすら見てないのっ?」

「───ハナビ様、こいつにまともな答えを求めても無駄というものですよ」

「何だよ、オレは正直に言ってるんだぜ? じゃあネジ、お前はヒナタのこと、どう思ってんだ?」

「分家の立場としてだけではない俺の意志で、ヒナタ様やハナビ様を守りたいと思っている」

 その淀みない毅然とした答えに、ハナビはネジに釘付けになった。

「ネジ兄、さま………」

「どうしたハナビ、顔赤くなってんぞ? 熱でもあんのか??」

 ナルトがハナビの顔を覗き込み、片手を横にして額に宛がった。

「ちょ…!? 何であんたがそれをするわけっ? 余計なお世話よ!」

 ナルトの手を払いのけたハナビを見て、ネジはハッとした。

「───しまった、今のはナルトの魔の手からハナビ様を守れていなかった。申し訳ありません、ハナビ様」

「全くだよ兄さま、自分の意
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ