【兄さまと姉さまと時々ナルト】
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めてやれってばよ。ネジの顔、青ざめてきたぞ?」
「あっ、ごめんね兄さま。つい、力が入っちゃって…!」
「いえ、大丈夫、ですよ。……コホコホッ」
と言いつつ軽く咳き込んだため、ハナビはようやくネジの背中から離れ降りた。
「なぁ、ヒマだったらオレと一楽のラーメン食べに行かねぇ?」
「いや、ハナビ様とはついさっき甘味処で───」
「いいじゃない兄さま、ナルトのおごりで食べに行こ!」
「へ? オレが奢んの…!? 上忍で1つ上の年なんだし、ネジが奢ってくれってばよぉ」
「誘ったのはあんたなんだから、ナルトがおごりなさいよねっ」
「ハナビ様、先ほど団子を何本か……ましてその前にも他に頂いたでしょうに」
「え? あれくらい別腹に決まってるじゃない! ラーメンくらい軽く食べれるよ?」
「……やはり、ヒナタ様の妹君ですね」
呆れるよりも感心したように、ネジは少し目を見開いた。
「ねっ、姉さまよりは食べれないから!」
「遠慮せずに、ハナビ様の思う通りに頼んで下さい。どうせ、ナルトの奢りですから」
「どーせって何だよネジ! あーぁ、マジでオレが奢んのかよ。今持ってんので足りっかな…??」
─── 一楽で、ハナビは結局の所一杯しか頼まなかったので、さすがに姉のヒナタの様にはいかなかったのか、一杯だけで我慢したのかは定かではなかった。
「ねぇナルト、あんたってヒナタ姉さまのこと、どう思ってるわけ?」
一楽を出た後、ハナビは突如ナルトに問いかけた。
「ヒナタ? オレにとって同期の仲間の1人だぜ!」
「……まさかそれだけじゃないよね」
「ん〜、意外とよく食べるよな? それによくオレのこと心配してくれるし…、いい奴だってばよ!」
「いい奴ってあんた、女の子としてすら見てないのっ?」
「───ハナビ様、こいつにまともな答えを求めても無駄というものですよ」
「何だよ、オレは正直に言ってるんだぜ? じゃあネジ、お前はヒナタのこと、どう思ってんだ?」
「分家の立場としてだけではない俺の意志で、ヒナタ様やハナビ様を守りたいと思っている」
その淀みない毅然とした答えに、ハナビはネジに釘付けになった。
「ネジ兄、さま………」
「どうしたハナビ、顔赤くなってんぞ? 熱でもあんのか??」
ナルトがハナビの顔を覗き込み、片手を横にして額に宛がった。
「ちょ…!? 何であんたがそれをするわけっ? 余計なお世話よ!」
ナルトの手を払いのけたハナビを見て、ネジはハッとした。
「───しまった、今のはナルトの魔の手からハナビ様を守れていなかった。申し訳ありません、ハナビ様」
「全くだよ兄さま、自分の意
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